食べ盛りの子供たちがいる家庭では、毎日ボリュームのあるメニューが食卓に並びます。
カロリーも量も多めの食事を毎日用意する母親は、自分が作った料理を美味しそうにパクパク食べる子供たちの様子を嬉しく思う一方で、毎日の食事の内容に密かな悩みを抱えています。
食べ盛りの子供たちのいる家庭の中で、太り気味の母親だけがダイエット。威勢よく食べる子供たちの食欲につられて母親までが威勢よく食べ続けていたら、肥満傾向に向かっている母親の体型にますます拍車がかかってしまうでしょう。
家族の食事とは別に自分の分だけ違う食事メニューを用意してダイエットをする。毎日食卓を囲む家族の中で自分だけが食事制限をするというのは、食事を用意する母親にとって辛いことではないでしょうか。
こんな家族構成の家庭の主婦は、自分だけのダイエットにどう取り組んでゆけばいいのか悩んでいるのではないでしょうか。
自由に食べたい物を食べても構わない家族に囲まれながら、自分だけが食べたい物を我慢してダイエット。ただでさえ辛い食事制限、なのに目の前には誘惑する食べ物が・・・。
だからと言って、夫や子供たちの食事まで自分と同じように制限するわけにもいきません。食事制限の必要が無い家族に自分と同じダイエットメニューを押し付ければ、家族からは不満が出てくるでしょう。
短期のダイエットに取り組む計画で臨むのなら、このやり方でも構わないかもしれません。母親だけが自分に合ったメニューを家族とは別の時間帯に食べる。
そうすれば食べ物の誘惑に負ける確率は低くなって、食べ物を我慢する辛さからは逃れやすくなるかもしれません。
でもダイエットが長期戦にかかる場合は、家族とは別の食卓は夫や子供にとっても、母親にとっても寂しい場となってしまう可能性はあります。
夫や子供のおかずは揚げ物にしても、自分のおかずは炒め物や電子レンジで蒸す調理法にする。
調理の手間はかかるかもしれませんが、母親のダイエットという目標に対しては有効的な方法ではないでしょうか。この方法を取り入れる家庭は多いと思います。
家庭の食卓の雰囲気はそのまま、ただ母親だけが食欲との葛藤に耐えなければいけません。
いずれの方法を採るにしても、ダイエットを志す母親は、食べ盛りの子供たちの食欲に流されない確固とした意志を持ってダイエットに臨まなければならないでしょう。
志半ばで食べ物の誘惑に負けて子供と一緒にどんぶり飯に手を伸ばし、子供のために用意したから揚げを口に放り込む・・・。
そんな母親の姿に誰も文句を言わないかもしれません。家庭の中で母親が自由に何を食べても誰かに非難される云われもないでしょう。
それでもいいかもしれませんが、食欲に負けてどんぶり飯を掻き込む母親に、子供たちは人間の本能に抗えない弱さを見るかもしれません。
そもそも、母親だけがダイエットをしなければいけない状況になったのは、それまでの食生活が母親の身体に合っていなかったということになるのではないでしょうか。
毎日子供たちの好みに合わせて食事を作っているうちに、食べ盛りの子供たちが好む、ボリュームのあるメニューばかりが食卓に上るようになっていたのではありませんか?
その食事を子供たちと同じようにお腹一杯食べていたのでは、母親が太るのも無理はありません。
成長期の子供たちは食事のエネルギーを身体の形成に使い、大きくなっていきますが、母親の場合は使い切れなかった余分なエネルギーがどんどん身体に溜まっていくばかりです。
ダイエットの必要性を感じたのは、母親にとって家庭の食事内容を見直すいい機会だと受け止めて、子供たちが好むボリュームのある献立の中に、時折あっさりしたメニューを組み入れるようにしてみてはどうでしょうか。
頑張っている母親の姿に子供たちは我慢するということを学び取るかもしれません。