失敗から学ぶ!糖質制限ダイエットの食事に潜む罠

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糖質制限ダイエット、それは文字通り糖質を制限した食事を摂るダイエットです。この糖質制限ダイエット、お腹いっぱい食べられる夢のようなダイエットだと、よく耳にします。

糖質制限ダイエットはカロリーを制限するわけではなく、あくまで糖質を制限するダイエットなので、お腹いっぱい食べることも可能なのです。だからといって、糖質を制限すればOK!という単純なダイエットではありません。

糖質を含む食べ物や飲み物の知識が必要となりますし、糖質を制限した上での栄養バランスを考えた食事を摂る必要があります。ただ糖質を制限するだけでは、糖質制限ダイエットとは言えないのです。

ダイエット全般に言えることですが、間違った方法や考えで行うダイエットは、効果が無かったり、体調を崩す原因になります。努力した末に不本意な結果に終わってしまっては、もう泣くに泣けません。

しかし、糖質制限ダイエットは正しく行えば、お腹いっぱい食事を摂ることが可能です。そのため空腹感に悩まされることがありません。

つまり「お腹いっぱい食べられる夢のようなダイエット」というのはウソではないのです。それでは、正しい糖質制限ダイエットとはいったいどのようなものなのでしょうか。

制限するのは糖質!カロリーは制限していません

正しい糖質制限ダイエットを行うには、糖質について知らなくてはなりません。では、糖質とは何でしょうか。「甘いもの」全般!というイメージがありますが、それだけではありません。

例えば米や小麦などの穀類、いも類にも糖質は含まれています。これらに共通するものは何か?それは「でんぷん」が含まれているのです。

つまり糖質は「甘いもの」と「でんぷん」が主な糖質源になっているのです。甘くないものにも糖質が含まれている、この事実を見逃してしまうと、知らず知らずのうちに糖質を摂取してしまうので、注意が必要です。

そして「炭水化物」には糖質が含まれています。炭水化物は主に食物繊維と糖質でできています。つまり、炭水化物の摂取は、イコール糖質の摂取になるのです。

糖質は脂質やたんぱく質と並ぶ3大栄養素のひとつです。そのため、糖質は様々な素材に含まれています。甘いお菓子、甘いジュースはもちろんですが、主食の米やパンや麺類にも糖質は多く含まれているのです。

そう考えると、糖質を制限するのはかなり難しそうです。しかし、糖質の含有量が無い、または少ない素材もたくさんあります。

例えばカロリー制限ダイエットではご法度な肉やチーズ、これらは糖質が少ないのです。つまり、糖質制限ダイエットでは食べてもよいものなのです。高カロリーのものでも食べていいというのは、糖質制限ダイエットの特徴のひとつです。

他にも生クリームやヨーグルト(無糖のもの)などの乳製品、牛乳、豆乳、お茶、コーヒーも糖質の含有量は少ないです。

糖質が多い食べ物でも、無糖のものは糖質が少なかったりします。例えばチョコレートです。

そもそもチョコレートはとても苦みが強く、そのままでは食べるのが困難なほどです。そのため市販されているチョコレートは食べやすい味にするために、かなりの量の糖類を含んでいます。

チョコレートそのものには糖質はあまり含まれていません。なのでブラックチョコレート、これはカカオが75%以上のチョコレートを指すのですが、このような糖類の含有をセーブしているものは、糖質は少なめになっています。

高カロリーはダイエットの敵!というのがダイエットの常識になっていました。しかし糖質制限ダイエットではこの常識は通用しません。高カロリーな食材が、むしろ摂取すべき重要な食材であったりします。

野菜の食べ過ぎで体調不良?必要な栄養素を摂るのが大事

糖質制限ダイエットをやっていて、毎日なんとなく体調が悪くなっていって…そこで糖質が多く含まれるご飯を食べたら、体調が戻った!そうか、私は糖質制限ダイエットに向いていなかったんだ…という体験をした方が、少なからずいらっしゃいます。

糖質制限をしたら体調が悪くなり、そこで今まで制限していた糖質の含まれている食物を食べたら体調が回復した。そんな体験をしたら、誰でも糖質制限ダイエットに疑問を抱いてしまいます。

しかし、このような体験をした方々にお話を聞いてみると「たくさんの野菜でお腹を膨らませていた」という方が多いのです。

野菜と言えば健康食品の代表格。糖質が少なく、野菜をたくさん食べるのは糖質制限ダイエットだ!と考える方が多いのも頷けます。

ですが、これには落とし穴があります。野菜には、毎日摂取すべきある栄養素が、ほとんど含まれていないのです。それは何か?それは3大栄養素のひとつ「たんぱく質」です。

たんぱく質は生きていくうえで特に重要な栄養素で、血液や筋肉を作る主要な成分です。更にエネルギー源としても使われることがあります。

そんな生命維持に必要な大事な栄養素が、野菜にはあまり含まれていないのです。つまり野菜と多く摂取するということは、たんぱく質不足を起こしてしまう危険性が高い!ということになるのです。

野菜は食物繊維が豊富で、腸内環境を整えるにはとても良いのですが、栄養としては少々のビタミンと水です。野菜は完全食(健康を維持するために必要な栄養を豊富に含んだ食品)では無いことに注意してください。

つまり体調不良の原因は栄養失調だったのです。そうならないためにも、糖質の代わりに積極的にたんぱく質を摂ってください。

毎食の量は、肉が300グラム、チーズが120グラム、卵は3個です。これは1食分の量なので、1日3食と考えると、肉は1日で1キロ近くになります。そしてチーズは6Pチーズなら3箱、卵は1パックとなります。

これだけの量をひとりで食べることになります。体調を崩さないようにたんぱく質を食べていく必要があるため、かなりの量のたんぱく質豊富な食物を食べ続けることになります。

糖質制限ダイエットはいくら食べても大丈夫な嬉しいダイエットだと言われていますが、実際はそう甘いものではないのです。

たんぱく質を気軽に摂れる工夫を

糖質制限ダイエットは、たんぱく質をしっかり食べ続けることができるストイックな人が向いているダイエットと言えます。毎日これだけの量を食べるというのは、男性でも難しいのではないでしょうか。

そこで、たんぱく質を気軽に摂れる工夫をしましょう。例えば、チーズは小腹がすいた時のお供に向いています。パクパクと急いで食べず、ゆっくり味わって食べてください。そうすることで空腹感もやわらぎます。

卵はゆでたまごにしてしまえば、どこにでも持って行けます。そして目玉焼き、卵焼きは調理が簡単で、口にする機会が多いものです。

卵料理の中でおすすめなのは、茶碗蒸しです。卵3個とだし汁400mlとオクラを刻んだものを、よく混ぜ合わせて、500wの電子レンジで20分加熱すれば完成です。これだけで簡単に茶碗蒸しができちゃいます。

熱々の茶碗蒸しは寒い季節には最適の一品です。オクラの代わりにネギや豆苗を入れても美味しいです。

肉で簡単なのは、豚コマ炒めです。軽く塩コショウで炒めて、仕上げます。ちなみに豚コマ全体にしっかり味付けをしてしまうと、塩分の摂り過ぎになってしまうのでご注意ください。

そして完成した豚コマ炒めを、大根おろしにポン酢を少なめにかけたものと一緒に食べます。

他にもバンバンジーがおすすめです。電子レンジで調理できる方法としては、鶏胸肉に酒をかけて、熱が通るまでレンジで加熱します。600wで6分くらいです。

レンジの出力と時間は、肉の大きさに合わせて調整してください。酒蒸しした鶏胸肉を手で割いて、細切りしたきゅうりの上にのせ、軽くごまだれをかければ出来上がりです。

卵、肉、乳製品は調理のバリエーションが豊富なので、様々なメニューを考える事ができます。塩分を控えて、美味しく楽しい食事をしましょう!

よく噛むのも大事!噛むこともダイエットなのです

よく噛むと、脳内からセロトニンという脳内ホルモンが分泌されます。セロトニンは三大神経伝達物質のひとつで、幸せホルモンとも呼ばれています。人の精神面に大きな影響与をえ、精神的な安定に繋がります。

実はダイエットは脳内ホルモンと密接な関係にあることをご存じでしょうか。ダイエットの成功に重要な要素に「自律神経が正常に機能しているか」があります。

自律神経の乱れは、脂肪を燃焼させるのに必要な身体の働きを悪くしてしまう原因となり、更に食べすぎの原因にもなります。

そして自律神経は脳内ホルモンの働きによってコントロールされています。つまり、セロトニンの分泌はダイエットに繋がるのです。

糖質制限によって食事のメニューに気を付け、食べる時はしっかり噛んでセロトニンの分泌を促す。それが正しい効率的な糖質制限ダイエットなのです。

糖質制限ダイエット成功のカギ

よくテレビで紹介されている糖質制限ダイエットの方法としまして、朝と昼は糖質を摂って夜だけ糖質を抜く、というやり方が挙げられています。しかし、これはおすすめしません。

糖質制限をすると決めたら、3食全部糖質を抜いてみてください。そして、糖質を抜いても生活ができるんだ!という自信を手に入れてください。

そこから自分自身の生活にあった方法、ダイエットの形を考えて、ちゃんと続けていけるダイエットにしていきましょう。

ダイエットの肝は継続です。そしてこの継続こそが難しいのです。なぜ続けることが難しいのか?

毎日続けていくうえで、少しでも不満やストレスを感じていたりすると、それはどんどんと蓄積されていき、やがて大きな苦痛を生んでしまいます。

そうなると慢性的な病気といっしょで、改善するのが非常に困難になってしまいます。ですので、あまり気張らず、多少の妥協や甘えはOKとしましょう。

いくら糖質制限とはいっても、一時的に過剰摂取をしたからといって全てがダメになるわけではありません。その後につじつまをあわせるようにすればいいのです。

「糖質は絶対に摂らない!」と生真面目に考えすぎずに、糖質をとっていい日もあるんだと考えて、ストレスを溜めずにやっていきましょう。

もし自分ひとりの力では難しいと思うのであれば、ダイエット外来を行っている病院などで、医師やアドバイザーと相談するのもいいでしょう。ダイエットのコツは無理せず、正しく、継続することです。

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