自分の髪を自分で抜いてしまう病気、抜毛症。初めて聞く人も多いかもしれません。
しかし、人口の0.5~2%が抜毛症であり、その多くは女性が占めるといいます。爪を噛む、指をしゃぶるといった習慣や癖に似ていて、無意識のうちに自分の髪を自分で抜いてしまうのです。
ここまで読んで、抜毛症に当てはまって1人で悩んでいたあなた!あなたは1人ではありません。抜毛症で同じように悩んでいる人は、実はたくさんいるのです。抜毛症の治療法、うまく付き合っていく方法について見ていきましょう。
抜毛症の原因の一つに、家庭、職場、学校などでのストレスがあります。ストレスを溜め込まないこと、しっかり発散することが大切です。
1人で悩みを抱え込むことほど悪いことはありません。
味方、理解者はきっとあなたのそばにいます。その人といる時間は、髪を抜きそうになったら止めて貰うよう頼むと良いでしょう。
また、汚い爪で頭皮に触れることで、かゆみ、皮膚炎を起こす原因となります。指先は清潔に保ち、頭に触れないようにしましょう。寒い季節は手袋をつけて抜毛を防止するのも得策です。
皮膚炎ができると、痒くなってむしるように髪を抜いてしまう人が多いです。皮膚炎の原因は傷ついた頭皮、詰まった毛穴、動物性油の取り過ぎ、など。
髪が長いからたくさん抜いても隠せるだろうと思っていたらいつの間にか髪が薄くなっている、なんてことも起こります。髪は短く切って危機感を持ち、抜かないよう心がけましょう。
以上のことに気をつけて、無事に抜かない日が続いても、何かの拍子にまた髪を抜いてしまう。抜毛症の人にはよくある話です。
完治は諦めても大丈夫です。その方が気が楽になるでしょう。髪を抜いてしまうのが自然体のあなたであるなら、それでいいのです。
女性ですから、髪は大切ですよね。自由にヘアアレンジも楽しみたいでしょう。しかし、完璧に治そうと躍起になるのは1番危険です。
かくいう筆者も抜毛症で、高校時代に親に発覚されました。以後、髪を抜いていないか毎日チェックされました。完璧に抜かないようにしたのは逆効果、頭髪が全て無くなる程エスカレートしてしまいました。
カツラを被って生活していましたが、そんな筆者を受け入れてくれる友人が少しずつ増え、自分はこれでもいいのだと思えるようになりました。そうして抜く本数も減って行きました。
抜毛症に悩んでいるあなた、あるいは周りに抜毛症の方がいるあなた、いかがでしたか。抜毛症は『1人で治す』ことはできません。『抜毛症を受け入れて付き合う』くらいのスタンスで、一緒に頑張りましょう。