新型コロナウイルスの影響で収入が減ってしまった、もしくは勤め先が閉店してしまい職を失ってしまった、という人も多いでしょう。
収入が減ったり、なくなったりしても、生活をしていくうえでの出費は抑えられません。そのため、“お金がない”状態になってしまうことも。
お金がないときにはどうすればよいのか?対処法を紹介します。また、なぜお金がなくなってしまうのか、その原因と解決法について、さらに光熱費や携帯代など、払わないと大変なことになるケースについても解説します。
「明日携帯代を払わないとやばい!」「給料日まであと10日もあるのに、食費が足りない…」など、お金がない場合はどう切り抜ければよいでしょうか?お金がないときの対処法を紹介します。
アルバイトや副業で収入を増やすのが方法の一つです。お給料が1ヵ月先、2ヵ月先では困る場合は、すぐにお給料が出るアルバイトを探しましょう。土日だけのバイトや、単発バイト、軽作業などのバイトは比較的すぐにお給料が出ます。
現在はインターネットで仕事を探す時代ですね。おすすめなのがクラウドソーシングです。仕事を依頼したい人と仕事をしたい人のマッチングができるサイトがあるので、利用してみるとよいでしょう。
なかにはすぐにお金になるものもあります。一方で、知識やスキルが求められるものもあり、そういった仕事は報酬が高い傾向にあります。月に1~2万円程度でいい、副収入として10万円は稼ぎたいなど、要望に合わせて仕事ができるのもメリットです。
ただし、楽をして稼ぐことはできないので、高収入を得たい場合は、スキルを得る、磨くといった努力が必要です。
緊急事態ですぐにでもお金が必要な場合は、家族や友人に相談してみるとよいでしょう。利息もかかりません。金額にもよりますが、家族や友人なら借りやすいでしょう。
ただし、借りたお金は金額に関わらず、きちんと返すことが大切です。借りるときには、返済日を決めて必ず返すこと。確実に返済できる日を伝えること、万が一返済できなくなった場合は、必ず連絡を入れることです。そうしないと、関係が悪くなってしまうので注意しましょう。
また、頻繁にお願いしていると最終的には借りられなくなる可能性もあります。お金がない生活をしていると思われれば親は心配します。友人からも呆れられてしまうかもしれません。何度も借りないよう、お金がない生活を見直すことが必要です。
何か、売れるものを探しましょう。ネットオークションやフリマアプリ、リサイクルショップなど売る場所はいろいろあります。売れる物によって、どこで売るのがよいのかを判断しましょう。リサイクルショップなら、その場で現金が手に入ります。ただし、物によっては高額にはなりません。ブランド品などは、質屋やブランド買取専門店に持っていくとよいです。
緊急事態でないなら、ネットオークションやフリマアプリなどに出品すれば、リサイクルショップよりも高値がつくことも少なくありません。特に、マニアやコレクター、ファンなどに人気のあるものなら、高額で売れる可能性もあります。どのようなものが出品され、いくらで売れているか、サイトをチェックしてみましょう。
クレジットカードを持っているなら、キャッシング枠を利用するのも手段の一つです。銀行やコンビニのATMですぐに引き出せるでしょう。ただし、利息が高いことも多いので、借りる金額は必要最低限にしておくこと、また返済できるときはすぐに返済しましょう。
カードローンを申し込むという方法もあります。Webで申し込み、即日振込可能なカードローンもあれば、無人契約機で契約してその場でカードを受け取れるものもあります。無利息期間があり、30日以内に返済すれば利息0円、というカードもあります。
申し込み方法や返済方法、利用手段はいろいろなので、自分が使いやすいカードローンを選びましょう。利息や審査時間なども比較し、自分に合ったものを選ぶことです。
SMBCモビットはWeb完結で申し込みから借入までネットでできます。公式スマホアプリを利用すれば、カードレスで借入・返済が可能です。プロミスには30日間利息ゼロというサービスがあり、30日以内に返済すれば利息がかかりません。
アコムはWebや電話のほか、自動契約機「むじんくん」で申し込みが可能。自動契約機ならその場でカードが発行され借入ができます。アイフルなら、Webで申し込んだ後電話をすれば、審査時間の短縮が可能です。
レイクALSAは60日間無利息、5万円までなら180日間無利息を選べるのが特徴です。
支払いを延ばせるものは延ばしましょう。延ばすことで延滞金が発生するかもしれないし、次回の支払いは2回分になるかもしれません。連絡をして「お願い」をするのも精神的負担になるでしょう。それでも、支払いを延ばせば、生活できない、という事態を乗り切れるのはないでしょうか。
借金が多くて支払いが追いつかない、クレジットカードやカードローンでも借りることができないなど、本当にお金がない場合は、債務整理をするという選択肢もあります。
債務整理とは、借金をゼロにする、減額するといった手続きです。借金で首が回らない、生活していけないという場合には有効な方法と言えるでしょう。
債務整理は主に、
があります。
任意整理は金融機関や貸金業者と話し合い、無理なく借金を返済していく方法です。裁判所に申し立てなどをする必要がなく、弁護士に相談すればスムーズに手続きができるでしょう。
個人再生は借金を最大90%減額し、残りを返済していく方法です。裁判所に個人再生を申し立て、再生計画案が認められれば借金を大幅に減らすことが可能です。
自己破産は借金をゼロにする救済制度です。裁判所に自己破産を申し立て、免責許可が出れば借金がゼロにすることができます。ただし、財産を処分しなければならない、手続き中は職業の制限があるなどデメリットもあります。
支払いを延ばしてもらうことができても、何度も延長したり、金額が大きくなって払えなくなってしまったりすれば、“やばい”ことになるものも少なくありません。支払いを滞ると“やばい”ものについて解説します。
光熱費は払わなければやがて止められてしまいます。いつ止まるかは、光熱費によって異なります。原則、電気料金やガス料金は、1回目の支払いができなくても、2回目の支払い期限で払えば止められることはありません。
水道料金は自治体によって異なりますが、3回程度の請求書が届くので、その間に払えば水道を止められることはないでしょう。
ただし、「送電停止実施日」「供給停止通知書」などが届き、その期日までに料金を払わないと、電気もガスも水道も止まってしまいます。連絡をすれば少しは待ってもらえる可能性もありますが、必ずしも聞き入れてもらえるとは限りません。
ライフラインが止まってしまうと、生活に大きな支障が出るので注意しましょう。
住宅ローンの支払いが1~2回遅れた程度で、きちんと支払いを済ませれば問題ありませんが。しかし3ヵ月~6ヵ月滞納が続くと、競売にかけられるリスクが高まります。競売にかかれば、市場の7割程度で売ることになる、退去を迫られるなど、デメリットが多くなります。
高く売れなければ住宅ローンの残債を払っていかなければなりません。新しく住む家を探し、引っ越し費用も出ないのでその費用も捻出しなければなりません。
そうなる前に任意売却ができればまだよいでしょう。一般的な売却と同じ条件で売ることができるので、売却価格も期待できます。そうは言っても、結局、住んでいる住居を売って出ていくことに変わりはありません。
住宅ローンの場合、1ヵ月の支払い金額が高額になるため、滞納すれば支払いが難しくなります。ボーナスで払おうと思っても、ボーナス時に多く返済する返済方法を取っていれば、ボーナスで払えなくなる可能性も出てくるでしょう。
住宅ローンの支払いができなくなると、そのまま滞納しやすくなるので注意が必要です。
賃貸物件に住んでいる場合、家賃の滞納にも注意しましょう。家賃を滞納すれば、強制退去となります。どのくらいで強制退去となるのかは、大家さんによっても異なりますが、原則1ヵ月の滞納でも、大家さんには強制退去を告げることが可能です。
しかし、一般的に1ヵ月の滞納で強制退去を言い渡されることはありません。しかし、3ヵ月となれば話は別です。3ヵ月家賃を払わず、何の対処もしなければ強制解約・強制退去となる可能性があります。契約解除になれば、未納分の家賃を払ってもその物件に住み続けることはできません。
義務教育である小学校、中学校に関しては、学費が払えなくても除籍になる可能性は低いようです。高校も除籍処分とするケースは稀ですが、なかには卒業保留や卒業証書が発行されない、などの措置が取られることがあります。
大学の場合はそうはいきません。学費が未納の場合は、除籍になる可能性は高いです。せっかく入学した大学ですから、大学側と相談をして除籍にならないようにしたいものです。方法としては、支払いを延ばしてもらう、分納することが可能なケースもあります。学校によっては減額してもらえる場合もあるようです。
契約している会社によってさまざまですが、基本的に支払い期限から1ヵ月程度で利用停止になることが多いです。利用停止になれば、通話もメールも、インターネットも使えません(Wi-Fi環境であればインターネット通信が可能なのでSNSやLINEなどは利用できます)。
支払いをすればすぐに使えるようにはなりますが、知人などが電話をかけた場合に「お客様の都合によりおつなぎできません」といったメッセージが流れます。電話をした相手には「お金、払ってないんだな」とわかってしまうでしょう。
1ヵ月程度の滞納であれば、未納分を払えば問題ありませんが、2~3ヵ月滞納すると、強制解約となるかの制があります。携帯電話の未納は、個人信用情報機関に登録される可能性も高く、クレジットカードやカードローンの審査に影響することがあります。そういった影響を避けるためにも、滞納はしないようにしましょう。
治療費や手術費、入院費が払えない場合は、病院に相談することです。いくら病院でも、治療費や入院費を払わないと、督促状が送られてきたり、自宅までスタッフが来たりすることもあります。治療費を払ってもらえないと経営にも影響するため、悪質なケースには弁護士などが対応することもあるようです。
病院は「治療費や入院費が払えないなら治療はしません」とは言いません。しかし払ってもらえないと困るので、支払いの督促などは行います。
払わずに催促されるより、先に相談をしておきましょう。対応は医療機関によって異なりますが、分割で支払う、利用できる制度を教えてくれるなど、相談に乗ってくれます。
車検代が払えず車検ができないと、車検切れになって車を利用できなくなります。車検が切れる前に車検に出さないと検査場までレッカー車で運ぶことになり、費用がかかってしまいます。
車検に出して車検切れは避けられても、車検代を払えないと、業者から連絡が来ます。それでも払わないと、個人信用情報機関に記録される可能性もあるので注意しましょう。
歯科矯正の場合、治療費が払えないと途中で中断される可能性があります。歯科医院によっても異なり、中には分割支払いなど相談に乗ってくれることもあるので、治療費が心配な場合は、先に確認しておきましょう。歯科医院の中には、独自の分割ローンを組める場合もあります。
引っ越し代金は基本的に作業前に現金一括払いが一般的です。銀行振込やクレジットカードでの支払いは、引っ越し前に入金をするケースがほとんどです。代金が支払われていなければ、作業がキャンセルされる可能性が高いです。引っ越し費用は当日までに工面する必要があります。
コロナや不況などによって、仕事がなくなったり、予想外のリストラにあったりして、収入が絶たれることもあります。そのような状況ならお金がなくなってしまうのも仕方ないでしょう。しかし、そうではない場合、自分のお金の使い方や管理の仕方が原因でお金がなくなってしまうこともあります。
お金がないのはなぜか?原因と解決策について解説します。
収入より出費が上回ればお金が無くなるのは当然です。今月は収入がいくらあり、払わなければならないものは何か?いくらかかるか?を把握せず、あるだけ使ってしまうと、お金がなくて払えない、ということに。
まずはお金の流れを把握し、自己管理をしましょう。家賃や光熱費、携帯代など必ず払わなければならないものを計算し、お小遣いや食費などにいくら使えるのかを把握することです。
お金の管理をしていない人は、浪費が多くなりがちです。手元や銀行にお金があれば使っていいものだと思い、買いたいものを買ってしまう、ぜいたくをしてしまう、という生活をしていればお金がなくなってしまいます。
浪費が多いと、収入が多くてもお金が足りなくなるものです。必ずしも必要でないものは、「今買うべきか」「本当に自分に必要なものか」を一度考えてから購入するようにしましょう。
ぜいたく品ばかり買っている、外食ばかりしている、必要以上に趣味にお金を使っているなど、収入に見合った生活をしていないと、お金はなくなっていく一方です。確かに素材はいいものは使い心地がよいでしょう。新鮮な食材はおいしいものです。
質のよいものは高額になりがちです。時にはぜいたくもいいでしょう。収入に見合っていれば問題ありません。しかし、お金がなくなるということは、収入に見合っていないということです。お金がなくならない程度のぜいたくに切り替えるか、収入を増やすかしないと、いつまでもお金のない生活をすることになります。
支出を抑えることはできても限界があります。収入がなければ光熱費や家賃など、払わなければならないものを払えません。給料が下がった、ボーナスが支給されなかったなどさまざまな原因で収入が減ってしまうこともあるでしょう。そのままでは生活していけないので、収入を増やすことを考えましょう。
収入を増やすには、
といった方法があります。
定時で帰れるなら、平日の夜や休日にアルバイトができますね。ただし、本業以外で働くのは、体力的にも精神的にも疲れるものです。現在ではインターネットを利用した副業も人気です。前述したクラウドソーシングに登録して、仕事を探すのもおすすめ。
ネットショップを開いて販売する、アフィリエイトやブログの運営、投資なども副業の一つです。自分にできることから始めてみるとよいでしょう。
転職をするとしても、資格やスキルがあった方が高収入につながりやすいです。転職をする際には、給料だけでなく、諸手当や福利厚生、通勤のしやすさなども含め、しっかり確認をすることが大切です。
「お金がなくて電気代が払えない」など、生活に支障がある場合は、頭を下げて親や友人に借りるのが一番確実で早い方法です。
他人に借りるのは抵抗があるという場合は、売れるものを探し、リサイクルショップやブランド買取専門店などに持ち込んでみることです。数がある、マニア向け、人気のあるブランドものなどであれば、高額で買い取ってもらえる可能性があります。
ほかにもカードローンを作る、クレジットカードのキャッシング枠を利用するなど、お金を手に入れる方法はありますが、大切なのは“お金がない”状況を作らないことです。
突然のリストラなどやむを得ない場合は仕方ありません。しかし収入に見合わない買い物をする習慣があるなど、お金の使い方に問題がある場合は、お金の使い方を見直す必要があります。
お金がなくて“やばい”ことになる前に、お金の管理をする習慣をつけ、安心した暮らしを手に入れましょう。