「妙に気持ちがイライラする。」と女性の皆さまなら感じたことはあるでしょう。女性ホルモンは気持ちを落ち着かせたりイライラさせたりと、女性の精神に大きく影響するからです。
排卵日前後や生理前などは気持ちが高ぶったり、イライラして人に八つ当たりをしてしまったり、マイナス思考に考えすぎて落ち込んでしまったりと、気持ちの浮き沈みが激しくなります。
そんな女性ホルモンゆえの「イライラ」を解消するための方法をいくつか紹介していきます。生理前のイライラにお悩みの方は是非、試してみてください。
まずは「月経前症候群」という言葉を知っておきましょう。別名PMSともよばれ、主に生理前の数日間にあらわれる倦怠感を伴った身体の不快症状のことを指します。
症状は人によって様々ですが、腹痛、腰痛、めまいなどの身体の不快感だけではなく、イライラしたり不安になったり情緒不安定になったりする、心の不安定さを感じる女性も多いと聞きます。
また、生理前は身体が生理に備えて水分をため込むため、むくみや乳房の腫れなどの身体変化もあり、「太った」と落ち込む女性も少なくありません。
月経前症候群は女性ゆえの普通の症状であることを理解し、あまり思い悩まずにその時期をやり過ごしてください。毎月生理前の時期になるたびに落ち込んでいては心身ともに持ちません。自分なりに回避法を見つけていくのが得策でしょう。
生理前のイライラ解消のために、早寝早起きが有効です。早起きして朝日を体いっぱいに浴びることで、脳内にセロトニンという「幸せホルモン」が分泌されるからです。
生理前のイライラや、沈んだ気持ちをセロトニンで癒して、月経前症候群を乗り切りましょう。太陽と一緒に行動することは自然の理にかなった回復法なのです。夜は日が沈んだらなるべく暗い中で過ごし、早めに床につきましょう。
そして朝は日の出とともに起きて朝日を浴びながら散歩でもすると、辛い生理前のイライラも嘘のように解消するでしょう。お日様パワーを味方につけてPMSを乗り切ってください。
生理前にイライラするのは、エストロゲンという女性ホルモンが減少することが原因と言われています。だから、エストロゲンの代わりになるイソフラボンという栄養素を補給してあげると、イライラ解消の助けになるでしょう。
イソフラボンを多く含む飲み物は豆乳です。生理前に豆乳を毎日コップ一杯ほど摂取しておくと、生理前のイライラを抑えることができます。豆乳が苦手な人は、他の大豆製品を摂取するといいでしょう。
生理前の不調は、子宮やその周辺の冷えも関係しているといいます。ですからお風呂にゆっくりとつかって身体を温めてあげると、生理前のイライラも解消するでしょう。
お風呂に長く使って体温が上昇すると、精神的な安定がもたらされます。女性のホルモンバランスの乱れに、「冷え」は大きく影響しているため、なるべく身体を冷やさないように厚着などを心がけましょう。
月経前症候群による気持ちの不安を解消するために、身体を動かすことが有効です。ジョギングやウォーキングが手軽に出来ておすすめです。スポーツが趣味な人は、テニスやゴルフなどで積極的に身体を動かしましょう。
身体を動かすことによって体内の血流をよくし、月経前の不快症状を緩和することができるのです。また、運動することによって疲れて早く寝ることができる、という効果もおまけについてきます。前述した早寝早起きにもつながるわけです。
普段から身体を動かすことに積極的な女性には、生理前の症状が軽い人が多いといいます。運動によって骨盤周りの血行が良いことが理由かと思われます。生理前にかぎらず、普段から運動を習慣化するといいでしょう。
「生理前にイライラして八つ当たりしてしまい、そんな自分に幻滅して余計に落ち込む。」と、月経前症候群を真剣に悩んでいる女性も少なくはありません。
生理前のイライラが原因で他人に八つ当たりしてしまったり、些細なことで家族に冷たく当たってしまうこともあるでしょう。
「何をしても、何を食べても生理前のイライラは解消できない!」という方は、生理前の一日はなるべく人と過ごさないことをおすすめします。
子どもがいる人はその日だけ1時保育などを利用してリフレッシュをしてみてください。些細なことで子どもに怒鳴ってしまい落ち込む、なんてことになると、母子ともに心が折れてしまいます。
ご主人の理解を得て、月に一度くらい自分のための時間を持ついい機会だと思い、思い切って子どもを預けてみましょう。自分のための時間を持てることで、心も体も爽快になり、無駄な八つ当たりなどを避けることができるでしょう。
「小さなことでイライラして、なんて私は器の小さい人間なんだろう。」と落ち込まずに、生理前のイライラは、女性ならば当然のことなのだと思い、あまり思い悩まないことです。
誰だって欠点もあるし浮き沈みもあって当然なのです。完ぺきである必要はどこにもない。イライラしている自分を嫌わずに、優しくいたわってあげることが、気持ちを優しく保つための一番の方法かもしれませんね。