いつのまにかしみ付いてしまった考え方、人と比べるということ。
小さな子供の頃に友達が新しいおもちゃを買ってもらったと知って、親に同じおもちゃをねだったとき、「うちはうちよ!」と言われ続けた記憶があるのにもかかわらず、私たちはどうしても比べるということをやめられません。
頭では他人と比べても意味はないということがわかっているのについ目にしたSNSでの幸せ報告に今の自分の姿と重ねて落ち込んでしまうことはありませんか?
特別自分は不幸な立場ではないのにもかかわらず、他人の幸せがまぶしくみえてしまい落ち込む自分を変えたい!そんな方に知っておいてもらいたいいくつかのことをご紹介します。
学生の頃からクラスに一人はいた可愛くてスタイルが良くて性格の明るいみんなに人気者のマドンナ的存在の子。
何となくその子のことが輝いて見えて、羨ましく感じたあの頃。一方自分は特別不細工ではないけれどどこかあか抜けない、ごく普通の日本人顔で鏡を見るたびにもう少し鼻が高かったり、目がパッチリしていたらよかったなと思ったことのある女性は案外多いものです。
もしかすると輝いて見えたあの子も自分では気に入らない部分やコンプレックスがあったのかもしれません。他人にはわからないけれど本人にとってはとても悩める部分を持っていたかもしれません。
私の友人にとても可愛くていくら食べても全く太らないダイエットに奔走する女性がみな羨ましがる体を持った女性がいました。カフェでお茶をするときもいつも高カロリーのパフェやケーキをたくさん食べても全然太らず、むしろ痩せているのです。
彼女はダイエットなどしたことがなく、いつもスリムな体型を維持していましたがある日ふとした会話からお医者様に内臓脂肪が多いと指摘されてしまったようです。
外から見ればスリムで健康的な彼女でしたが病院で指摘されて以来、大好物のデザートを我慢するようになったようです。
周りからしてみれば多少のデザートの我慢くらい女性ならみんなやっていると思うことですが、今まで思うまま食べてきた彼女にはとても辛いものでした。
こんなことが世の中にはたくさんあるのです。他人が思えば何でもないようなことでも本人にしてみれば大事です。あなたの知らないだけで誰もが悩みを抱えているものなのです。
SNSが普及してから、今まであまり知ることのなかった他人のプライベートを簡単に知ることが出来るようになりました。
SNSでは自分の日常を写真にとってコメントを付けて発信しますが、気をつけないとまたあの人自慢しているわと思われかねません。
久しぶりに会った友達が今付き合っている彼氏がとてもイケメンで大手企業に勤めていて、来年ハワイで結婚式をあげるのよ、とあなたに自慢してきたときはそうなのよかったわねと笑顔でさらりとかわしてしまいましょう。
ハッピーオーラに包まれてハイになっているのかもしれませんが、本当に心から満たされていて充実した暮らしを送っている人は他人に自慢などしないものです。
どこか心に満たされない部分や自分の幸せな姿を認めてもらいたい人がこういった自慢話に走ります。
それに負けじとあなたが必死に対抗して自慢話をする必要は全くありません。さらっと流していればその反応の薄さに気付いて自慢話などしてこなくなるでしょう。
それでも変わらず自慢話を続ける人はよっぽど頭が悪いと思って関係の在り方を考えた方がいいかもしれません。
最近若い女性の中で専業主婦に憧れる人が多いようです。
高給取りの男性と結婚し、自分は働くことなく家庭に入り子育てや手作りのお菓子やお料理を作ったり、ママ友とランチをして生活したいようですが実際にそのような生活を送らせてくれる男性は極一部です。
その一部を巡って女性は婚活をしているそうですが、本当に専業主婦というのは幸せの象徴なのでしょうか。
今の時代、女性も学校を卒業すればほとんどの人が就職をし、自分でお金を稼ぐことになります。そしてその稼いだお金で素敵な洋服や旅行に行くのですが専業主婦になれば必然的に自分に使えるお金は減るものです。
そして何より仕事の出来る頭の良いスマートな男性が金遣いの荒い女性を生涯のパートナーとして選ぶはずがありません。実際に専業主婦をしている人たちは節約に余念がなく、自分のことよりも家族の為と対価のない労働を毎日しています。
そして仕事のできる男性は主張などで家を不在にすることも多く、一人で家事育児を担い寂しく毎日を送っているという専業主婦もたくさんいます。雑誌の中の幸せそうなセレブ妻をそのまま実現できている人は現実問題少ないのです。
旦那さんのご実家がリッチで結婚式から新居まで援助で豪華なものばかりに囲まれて暮らしている友人がとても羨ましく思うことがあるでしょう。
リッチなご両親に海外旅行や高級旅館に連れて行ってもらってとても幸せそうに見えますが、義両親と旅行をするのは気力や体力を使うものです。
行きたい場所や食事も義両親に合わせなければなりませんし、何よりその旅行中、気が休まることなくいい嫁を努めなければならないのです。
マイホームを建てるにも同居を提案されるかもしれませんし、またインテリアや家電も自分の好みのもので揃えることができない可能性もあります。
同居でなくても毎日のように義理のお母様が訪問してくるかもしれません。実家の援助がなく自分たちですべて行うということはそこまで悲観するような問題ではありません。その分、自分たちは自由であるということに気付きましょう。
他人の良い所ばかりを見ているとどうしても自分が損をしているような気になったりしますが、あなたは本当に今不幸なのでしょうか。
自分にとって一体何が幸せなのか考えてみましょう。そして何より大切なことが今の状況を幸せと感じ感謝する心を持つことです。
どんな小さなことでも自分が幸せと感じることを増やし満ち足りていることにまず気付くことからはじめましょう。幸せを幸せと感じられない心が一番不幸です。
他人の表面の生活や環境と自分を比べて泥沼にハマる前に今の自分のいる状況や環境を客観的に見つめることによってきっと幸福感を味わうことができます。幸せとは他人ではなく、自分の心で決めるものなのです。