女性の対人関係は複雑。勇気を出して悩みを誰かに相談して!

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最近気分が優れない、外出したくない、誰にも会いたくない。

何故でしょうか。女性特有の対人関係の悩みに気づいていますか。女性は気づかないうちにメンタルダウンしていることがあります。そうなる前に自分の心の中をチェックすることが大切です。

元気が出ない原因がわからない場合

特に嫌なことがあったわけではないのに、なんとなく毎日が憂鬱。よくわからないけど気分が落ち込む時、どこかにその原因があるはずです。その理由を突き止めることから始めていきます。原因がわからないままで過ごさずに、セルフケアをしていきます。

まず、毎日の生活を紙に書き出します。朝起きて食事をし、外出し、帰宅してからベッドに入るまで、1日の行動を出来るだけ細かく書いてみます。そして紙に書かれた内容をじっと見つめて下さい。あなたの対人関係に何か問題はありませんか?

紙に書き出した1日の行動の中に「あ、毎日この時間が苦痛だわ」とひっかかる行動がありませんか?実は毎日当たり前のように過ごしている時間に負担となる対人関係が潜んでいる場合があるのです。そんな時はどうしたらいいでしょうか。

小さなことと見過ごしてはいけません

例えば「会社で昼食」と書いた文字を見て、なんとなく心がひっかかった場合、そこに原因が隠れていることがあります。昼食を共にするメンバーに、自分には合わない人がいる。その人と話すことが苦痛。できれば顔を見たくない。そこに原因があります。

紙に書き出したことで、元気が出ない原因がわかってきました。では実際にどうしたらいいでしょう。

対人関係が原因の場合はなかなか状況を変えにくいのですが、無理に嫌な人と食事をする事を義務にしないで下さい。その人と過ごす時間を減らしていきます。

どうやって合わない人と過ごす時間を減らすか、考えると少し怖いですね。でも勇気を出して行動してみます。1日おきでも週に数回でもいいので、一人で食事をします。「今日は用事があるので外に行きます」と連絡すれば角も立たず、周囲も不思議に思いません。

さあ、一人で食事をするようになるとどんな変化があるでしょう。お弁当を持って職場近くの公園のベンチで噴水や鳥を見ながら食事をしてみます。一人ですがとても気持ちが落ち着くと思います。なぜなら、余計な気を使ったり、嫌な気分にならないからです。

さて、何故こんな些細なことが原因だったのでしょう。人にとって食事は楽しみであり空腹という欲望を満たしてくれる時間です。楽しいはずの時間を「気が合わない人」と一緒に過ごすことでストレスに変えてしまっているのです。ここに問題があります。

人生において食事の時間はとても大切です。人は食べることでストレスを解消する生き物です。食事から得る満足感は味覚や空腹を満たすだけではなく、心も満たしてくれるのです。この為、食事の時間がストレスだとその度合いが倍増されるのです。

このようにならない為には「楽しい時間を邪魔する原因をなるべく早く取り除く」ということです。あなたはまだそれほどメンタルダウンしていない状態です。早期に原因を見つけ、脱却するようにして下さい。意外にすんなりと元の自分に戻ることができます。

元気が出ない原因がわかっている場合

どうしても合わない人がいる、でもその人を避けて通る訳にはいかない、と明らかに原因となる相手がわかっている場合があります。

状況を変えられないとわかっている為に絶望的になります。これがメンタルダウンにつながるのです。では一体どうしたらよいでしょう。

とにかく誰かに話を聞いてもらう

あなたが一番信頼できる人、家族や恋人や夫や友人などの誰でもいいのです。親身に話を聞いてくれる人に、自分があの人のこんなことで悩んでいてどうしても解決できないという苦しい胸の内を話します。

恐らく怖くて今まで誰にも話したことがないはずです。メンタルヘルスケアで大切なのは「人に話すこと」。勇気がいる行動ですが、ここを乗り越えられるかどうかが大きなカギとなります。

このままずっと一人で悩み続けるのか、元の明るい自分に戻りたいのか、考えてみれば自ずと答えが出てきます。

では信頼できる人に話した後はどうしたらよいでしょう。答えは「特にどうする必要もない」です。ただ話すだけで十分です。あなたの心は今とても弱っています。自分を脅かす相手に対し衰弱しています。でも誰かに話すことができただけで一歩前進しています。

一度話が出来たら、少しずつ悩みを話す機会を増やし、自分の心の闇に光をあてていくようにします。話せないことなんてない、とわかると気持ちが楽になります。これで毎朝起きた時の気分が大分違ってきます。

無理な行動は逆効果

さて、あなたの気持ちを落ち込ませた原因はこの方法で消えるでしょうか。それはなかなか難しい問題です。原因がわかっている対人関係の問題には、自分にはどうにもできない不可抗力(異動できない、仕事を変えられない)が影響していることが多いのです。

こんな時は無理に原因を取り除こうとすると逆効果になり、さらに辛い状況を引き起こすことがあります。ますます対人関係が悪化したり立場逆転などの悪循環に陥ってしまったりするのです。すぐに状況を変えたりせず、自分の心を軽くすることを考えて下さい。

今のあなたに大切なのは、自分の心の不安を誰かに聞いてもらい、気持ちを軽くして現状を少しずつ乗り切るということです。

自分の力では変えられない環境については、無理に変えようとせずゆっくり時間が解決してくれるのを待つのが得策と言えるでしょう。

毎日を送るのも辛い状況の場合

これまでの状況よりさらにひどくメンタルダウンしている場合があります。朝起きてもベッドから出られず、食事も美味しいと思わない。仕事に行く気にはなれず、恋人にも会いたくない。こうなると、他人の言うことを聞き入れられない状況になっています。

この状況に陥っている場合は自分のことをよく見つめ直します。どうにもならないあの人との関係を誰かに話そうと思えますか?答えがノーである場合はかなり深刻な状況と言えます。絶対的に知られたくない何かがあなたをそうさせています。

知られたくない、話したくない、この思いに強く支配されている為、誰にも知られないように一人で解決しようと考えているはずです。または解決しないでこのままでいいと思っています。この場合は専門機関などの手助けが必要となってきます。

病院を上手に利用することが解決の糸口

思いつめてしまいどうにもならなくなったら、思い切って「心療内科」を受診してみましょう。

心療内科の先生は守秘義務がありますのであなたから聞いた対人関係の悩みと深刻な出来事を他言することは絶対にありません。まずゆっくりと話を聞いてくれます。

心療内科の先生はカウンセリングのプロです。あなたの目を見ながら上手に話を聞きだし、適切にアドバイスをくれるでしょう。意外な解決方法を提案してくれるかもしれません。

また、心療内科の待合室にはあなたと同じように悩んでいる患者さんがたくさんいます。その姿を見ることがあなたにとって重要です。「悩んでいるのは私だけじゃない」と思うと心療内科に行くことが苦痛でなくなり、あなたを少し元気にしてくれることでしょう。

病院がダメなら、女性相談コーナーを活用する

心療内科は・・・と病院に抵抗がある方は、自治体などの「女性相談コーナー」に相談することを考えてみましょう。電話での悩み相談もでき、予約をすれば窓口で相談員の方に直接会って話を聞いてもらうことができます。

女性相談コーナは女性特有の悩み相談を専門としている窓口ですので、人生経験豊かな年配の女性が相談員であることが多く、様々な対人関係の悩みを解決しています。あなたの悩みを特別なものとは捉えません。そう感じることで安心して話ができると思います。

誰にも話せない状況のまま一人でどんどん抱え込んでしまうと、心の中はさらに複雑となり、解決が困難となります。大切なのは話す勇気です。人は誰でも対人関係に悩み、それを話したくないと思ったことがあります。あなただけではないのです。

自分だけが落ち込んでいてダメな人間だと思っていませんか?とても悩んだことがある人はたくさんいて、その経験を活かしてあなたを助けてくれます。人の力を借りてあなたの心の殻を割ることから始めてみて下さい。

なるべく薬に頼らない

これまでにお話してきた解決方法とは全く違う対処法が薬を使う方法です。心療内科に行った際に精神安定剤や抗不安剤、入眠剤を処方してもらう場合があります。しかし、なるべく薬の処方を受けないほうが先々の回復にはベターと言えます。

勇気を出して受診した心療内科で「心の不安が強いですね、少し気分を楽にするお薬を出しましょう」と言われ、薬の処方を提案されても「お話を聞いてもらえるだけで大丈夫です」といって処方を断りましょう。

薬の効果は一時的、根本的な解決にはならない

では、薬を飲むとどうなるのでしょうか。薬が効いているうちは気分がほんわりして興奮気味になり、気持ちがとても楽になります。嫌な人のことを考えても、そのことにあまり集中できなくなるのです。

しかしこれは根本的な解決にはなっていません。薬が切れればまた元の自分に戻ります。薬がないと気分が優れない自分に気がついてしまうと、ますます落ち込むのです。これでは元気になれるわけがないのです。

薬を避けていただきたい理由がこの「ますます落ち込む」ということにあります。薬がないと元気が出ない、こんなにあの人が怖いだなんて・・・こんなにダメな自分をもうどうにもできない、とより一層自分をへこませてしまいます。

そう分かっていても、一度薬を飲んでしまうとあまりに気分がいいのでやめられなくなるのです。一瞬だけでも気分が良くなればそれでいい、大切な時だけでもあの人の前で強がりたい、明るい自分を保っていたい、と考えてしまい薬に頼る人が多いのも現実です。

薬では問題を根本から解決することができません。自発的に解決するには薬に頼らない方がよいのです。薬を補助的に使う方法もありますが、本当に元の元気なあなたに戻りたいのであれば、一度勇気を出して自分の力で解決する覚悟を持つことが大事です。

自分の心をまっすぐ見つめることが大切です

いかがでしたか。女性と対人関係の問題はとても深刻です。女性はそれだけ人とのかかわり合いの中で生きているのです。気がつかないうちに心が病んでいないか、セルフチェックを通して自分の心をまっすぐ見つめてみて下さい。

人は誰でも色々な人との対人関係を体験し、悩みを乗り越えながら生きています。あなたが抱えている今の問題もいつか必ず乗り越えられるはずです。少しずつ前に進んでいきましょう。きっと今の自分にさよならすることができます。

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