ダイエットしている時の食事制限はとても苦しいものですね。
ごはんなどの炭水化物を減らしたり、揚げ物はすべてNGと脂肪分も抜いての日々。
もしあなたが普段から甘いものが大好きで、甘いおやつを食べることが1日の最高の楽しみで癒しになっていたら、甘いものを抜いたダイエットは本当につらいでしょう。
でもダイエット中でも食べられる満腹感が得られる甘~いおやつがあるとしたら・・・?
ぜひこの甘い癒しのおやつをダイエットのお供にしてください。
普段甘いものを食べている人が突然「甘いもの断ち」をするのは至難の業です。
「甘いもの」は習慣になることが多く、甘い味は脳に与えるリラックス効果もあるため、どうしてもやめにくいのです。
特にダイエット中は食事量制限やカロリー制限などで脳も身体もストレス状態、飢餓状態に陥っています。
ストレス解消となっていた甘いものをむしろ一番欲しくなるのがダイエット期間ではないでしょうか?
そしてダイエット中は体重を落とすための運動量も増やした生活の中で、普段にもまして手軽にブドウ糖を脳と身体に補給できる甘いものへの欲求がさらに高まります。
甘いおやつが1日の中で癒しになり自分にとってのお楽しみの時間であれば、甘いものを食べないという生活はとても大きなストレス要因となるでしょう。
これほど大きなストレスを抱えていてはダイエットが長続きしないことや、我慢できなくなってスイーツをドカ食いしてしまいリバウンドなどのハイリスクをかかえてしまいます。
有名大学心理学の教授によると人間は2つ以上の制限があると心理的な負担が非常に大きくなると言われています。
つまり「~をしてはだめ」「~をしなくてはだめ」という制限を日常に2つ以上設定してしまうと挫折しやすいということです。
ダイエットの「量をたくさん食べちゃダメ」「運動しなくちゃダメ」という2つだけでものすごく大きなストレスになっています。
ドーナツやパフェなどの高脂肪、高カロリーなおやつは排除して、美容に良い効果をもたらす甘いおやつを食べて満足を得れば「甘いもの」もダイエットの味方になりますよ。
ダイエット中に甘いものを完全に禁止してしまわなくてもOKとお伝えしました。
しかし大量にとってしまえばダイエットの邪魔、最大の敵になるのが甘いおやつです。
食べてよい甘いおやつのポイントは少量で満足できる甘いものであることを忘れないようにしてください。
少量で満足できる甘いおやつにはこのような特徴があります。
この3つの特徴がどのようにダイエット中のおやつとして良いのでしょうか。
ダイエット中の甘いおやつにはまずは「甘みがしっかりして腹持ちが良いこと」が大切です。
カロリー自体はあまり神経質に考えなくてよいでしょう。
カロリーが少ないものはさっぱりしていてパンチが足りないものが比較的多いのです。
カロリーを抑えたものを選んで食べても、満足感を得られずに結局は通常カロリーのおやつより大量に食べてしまうことにもつながるからです。
低カロリーな甘いものをたくさん食べるよりは、コクがあって腹持ちの良い甘いおやつを選びましょう。
次に「長く口の中で甘みを楽しめること」です。
甘いものをやめられない人は、甘いもので胃を満たしたいというよりは「甘みを楽しみたい」という願望を満たすために甘いおやつを食べています。
甘みを長くお口の中で楽しめれば、味覚から伝わる甘みが脳を満足させることができるので、少ない量で甘いおやつを済ませることができます。
実は栄養価が高いおやつのほうが満足感を得られます。
特にダイエット中は食事制限などで不足しがちな栄養素を甘いおやつで補えれば一石二鳥ですね。
では、ダイエット中でも強い味方、あなたの心の友となってくれるであろう甘いおやつを具体的に考えます。
甘いものが好き!というかたはたいてい目がないのが「チョコレート」。
ダイエットをすると決めた日から涙をのんで「サヨナラ・・・」をして、毎日恋しく思っていませんか?
意外や意外、チョコレートはダイエット中にも食べてよい甘いおやつなのです。
まず、お口の中で長く甘みを楽しむことができるので甘いもの好きのかたには満足感が得られるおやつとなるでしょう。
そして実はチョコレートにはダイエットに欠かせない成分である「食物繊維」も含まれています。
ただし、ダイエット中はどんなチョコレートでも食べて良いわけではありません。
ダイエットの友となってくれるチョコレートは一種類、「ダーク(ビター)チョコレート」だけです。
ダークチョコレートとは乳製品を含まない、カカオマス成分が40~60%のチョコレートです。
特徴としてはミルクチョコレートより濃い暗褐色で苦味が感じられます。
このダークチョコレートはミルクチョコレートより糖分が低くアンチエイジングに効果のある抗酸化物質が10倍も多く含まれているのです。
ダイエットの食事制限やストレスでカサカサになったお肌にも美しさを与える効果が期待できます。
チョコレートのパッケージを見ると「70%」「90%」などと表示されているのを見たことがありますか?
これはカカオ成分の割合の表示です。
このパーセンテージが高いほど糖分が少なくカカオ成分が多くなります。
本当はダイエット中にはカカオ成分が高い90%のものがおすすめなのですが、パーセンテージが高いほど甘みが弱く、逆に苦味が強くなり、甘いものを食べたという満足が得られにくくなるかもしれません。
ですので少し糖分の多いチョコレートを選んで甘いもので満たされたという気持ちを味わうのが良いでしょう。
それでもできればカカオ70%以上のものを上手に甘みを感じながら食べることを目指してくださいね。
そしてチョコレートには食欲抑制効果がありますのでぜひうまくメニューに組み込んでください。
食事の前に少し食べると食べ過ぎを防ぐ効果がありますし、食後のデザートとしてひとかけら「これで食べるのをおしまいにする儀式」として暗示的に取り入れるのもおすすめです。
またもうひとつ嬉しいことにチョコレートに含まれる抗酸化物質にはダイエット中の運動で動かした筋肉の疲労を和らげる効果があります。
何よりチョコレートを食べた時の幸福感は、つらいダイエット中には心にも身体にも一番のクスリとなることでしょう。
黒砂糖もチョコレートと同じく、ダイエット中にも強い味方になってくれるおやつです。
血液中の糖分濃度が下がると「お腹すいた!」と空腹を感じるので、食事の前などに糖分を適量摂ればドカ食いを引き寄せる飢えたような空腹感が抑えられます。
砂糖をふんだんに含んだおやつではなくて「黒砂糖」を一口とるだけでも空腹感が癒されます。
砂糖の中でも黒砂糖にはサトウキビの茎についた黒糖脂質を含んでいて、この成分は中性脂肪やコレステロールを低下させる働きを持っています。
そして黒砂糖にはビタミンB群やカリウムやカルシウムなどのミネラル群が含まれています。
ビタミンB群には気持ちを安定させる作用や身体の疲れを取る作用があります。
つらく疲れもたまりやすいダイエット中の心身のメンテナンスにはとてもありがたい栄養素ですね。
白砂糖よりもはるかに栄養価が高い黒砂糖ですが、カリウムの含有量に至っては黒砂糖は白砂糖の500倍以上高くなっています。
カリウムには利尿作用(尿を排泄する作用)があるので身体のむくみをとる効果を持っています。
また、黒砂糖には身体を温めて血行を良くする働きがあると言われています。
身体が温まると新陳代謝が高まるので痩せやすくなり、血行が良くなれば身体の機能が回復して健康と美容を維持できます。
その上、黒砂糖のもつラフィノースという成分の排泄を促す効果で便通が良くなり、ダイエットはもちろん、腸のデトックスをすることで美肌効果が高まります。
黒砂糖を摂る場合には、粉末顆粒のままでスプーン1杯をなめるなども良いですが、コーヒーなど飲み物に入れて甘みと風味を楽しむのも気分転換に良いでしょう。
固形の黒砂糖を選べば、長くお口の中でその甘みとコクを楽しめます。
かたい固形の黒砂糖をなめているとまるでキャラメルのような風味と味わいがあり、そして強い甘みを感じられるのでとても満足できるおやつになります。
ホットミルクに黒砂糖を加えるとキャラメル・ラテのようなホッとできるドリンクになり、満腹感と幸せな気分を味わえますよ。
もう少しカサのある甘いおやつを食べたいときは、寒天に黒蜜をかけてみてはいかがでしょうか?
寒天に含まれる多量の食物繊維が腸の毒素を排出するデトックス効果をもたらし、黒砂糖の黒蜜からはビタミン・ミネラルを補給できます。
甘くて低カロリー・低脂肪な栄養満点の、ダイエットに最高のおやつになりますのでお試しください。
果物も糖分が高いのでダイエット中には敬遠されがちなおやつになっています。
しかし、糖分よりも果物がもつ豊富なビタミン、ミネラル、食物繊維etc.の栄養効果を考えれば果物も積極的に食べて良いおやつだと言えるでしょう。
糖分が多い果物がダイエット中にNGになるのは、他のおやつもそうですが食べやすくてたくさん食べてしまいやすいことです。
果物のもつ大きな恵みは「抗酸化作用」です。
この抗酸化作用は老化防止効果の源でありアンチエイジングには欠かせないものですので、美を追求する女性にはぜひ果物を食べてほしいと思います。
そして抗酸化作用だけでなくバナナは食物繊維が豊富で便秘解消効果に優れ、ラズベリーには美白効果成分があるなど、女性にはとくに嬉しい栄養がそれぞれの果物に含まれているのです。
ダイエット中に食べて良い甘いおやつのポイントに「長く口の中で甘みを楽しめること」と書きました。
長くお口の中で甘みを楽しめれば少量でおしまいにすることができるので、果物を長く楽しめる方法として「凍らせる」というアイデアをお試しください。
自分が好きな果物で、凍らせて美味しく食べられるものであれば何でもOKです。
例えばバナナ、みかん、イチゴ、キウイ、パイナップル、もも、ブルーベリーなどのベリー類などは凍らせてもとてもおいしくいただけます。
ポイントは「一口サイズに切って冷凍すること」です。
一口サイズにしたら1回分ごとに乾燥しないようにラップしておくと良いでしょう。
バナナやパイナップル、キウイなどは輪切り、いちょう切りなどにして、みかんは房を小分けにして凍らせると食べやすく、同時に食べ過ぎにくくなります。
凍らせた果物=フローズンフルーツはシャーベットのような触感と天然の甘みがあるので、ダイエット中に「アイスクリームが食べたい!」と思った時にも代用して満足感を感じてみてください。
簡単に甘みを楽しめるダイエット中の優秀な甘いおやつをご紹介してきました。
もうひとつご紹介したいのが「マクロビオティックな甘いおやつ=マクロビスイーツ」です。
マクロビスイーツは甘み、腹持ち、栄養価ともに満点なおやつの優等生です。
マクロビオティックは数多くの世界のセレブ達が取り入れている食事方法で、美容とダイエットはもちろん健康増進、病気予防・治療効果が期待されています。
主にアメリカのスターやモデルに大人気なマクロビオティックですが本来は日本が発祥の「食養生」の考え方です。
マクロビオティックなスイーツは白いお砂糖、卵やバターなどを使用せずに作ります。
白砂糖の代わりには前章で効能をお伝えした黒砂糖やメープルシロップなどを使います。
小麦粉も精白されたものではなく食物繊維豊富な全粒粉を使い、牛乳の代わりに低カロリーな豆乳を使うなどしてとてもヘルシーなおやつが作れます。
マクロビオティックスイーツは市販のものもありますが、自分でも手作りできますので挑戦してみてはいかがでしょうか。
「ちょっとご褒美に今日は甘みを多くプラスして」または「ランチを食べすぎたから今日は甘みを少なめに」など、甘みを調整できるので自分でお好みの甘みのスイーツを作って楽しむことができますよ。
マクロビスイーツでは「キャロブ」という豆のさやから取れるココアのような色と味の粉を使ってチョコレート風味のおやつを作ることもできます。
スイーツ大好きなダイエット中の女性がお口の中で長く甘みを楽しめるおやつが満足度を得られるように、「作るひと手間をかけて」満足と癒しを得るおやつを作ってみませんか?
セレブになった気分でダイエット中の息抜きやリフレッシュを兼ねて自分で手作りの甘いおやつを作ってみましょう。
甘いものを無理に制限することがストレスになったり、そのストレスでダイエットを挫折しやすくなることと、すべての甘いおやつを我慢する必要がないことがおわかりいただけましたか?
甘みは心が幸福を感じやすくする効果を持っています。
甘いものが好きな女性には甘いおやつが幸せのもととなるならば幸せを手放す必要はありません。
上手に甘いおやつを取り入れながらストレスなく美しくなれるダイエットを楽しんでください。