女性が帰り道やどこかに出かけている時に不審人物に襲われて被害に遭うというのはもはや珍しい話ではありません。まだ海外に比べれば日本は「安全」ではあるのですが、それでも犯罪という件で見れば決して「安全」というわけではありません。
襲われて命を落としてしまう、というニュースも存在します。誰かがいればいいのですが、常に一緒に行動できるというわけではなく、時には1人で自分の身を守るようにしなければいけません。
その自分の身を守る術が護身術ですが、術とついていますが特別な行為をするというわけではなく、あらゆる自分の身を守るための手段ならそれが護身術となりえるのです。ではどのような護身術が身を守る方法としてはおすすめなのでしょうか。
自分の身を守る手段として一番有名なのが、空手や柔道といった格闘技を習うという手段です。とはいってもこれは格闘技そのものなので、護身術かどうかと少し首をかしげる方法です。それでも身を守るという意味では効果的なのは変わらない話ですが。
もし極めることができればその時点でどんな不審者が来ても有意にことを進めて撃退することができるでしょう。実際にドラマや漫画を見て、それで女性たちがばっさりと悪人をなぎ倒していく姿を見て憧れた方もいるのではないでしょうか?
しかし現実ではそこまで甘い話はありません。というのも当然やるのなら一から覚えなければならず、習得までに時間をかけなければいけないからです。覚えるまでの期間は人にもよりますが、それでも反復で基礎を覚えていくのならそれなりの時間がかかるのは当たり前でしょう。
そして女性によっては主婦なら日頃の家事、成人なら日頃の仕事で時間が取られるため、尚更それを習得するのには時間がかかるでしょう。プロを目指している方なら話は別ですが、そうなるともはや自分の身を守るという範囲ではなくなります。
そして何よりこれら格闘技は当然その練習は厳しいものとなります。男性でさえ根をあげることがあるものです。それを体力的に不利な女性がやるには尚更厳しいことは予想できることでしょう。
日頃家事や仕事で疲れた体でそれを乗り切るのは厳しいものがあります。そうした意味でもこの格闘技を護身術とするのは効果は絶大だけど適切ではないということです。
格闘技を習わずともしっかりと自分の身を守るということはできます。
相手はがっしりとした男性であることが多いので、闇雲に攻撃してもあまり効果はありません。実際女性の方も時々どこかをぶつけたことで痛い思いをしたことがあると思いますが、正にその痛い思いをしたとこを狙うのがいいのです。
効果的な部位といったらやはり顔でしょう。顔を攻撃されて怯まない人間はいません。鼻でも口でも目でも、どこをやられても相手に相当なダメージを与えて動きを封じることができるでしょう。
また、やはり相手が不審者の男性となれば、股を狙うのも当然効果的です。男性からすればあの痛さは本当に飛び上がるという表現が相応しい程のものでしょう。
他にも何かの角に指をぶつけると痛いように、指を狙うのもいいでしょう。折ってしまう可能性もありますが、こちらに危害を加えようとしているので、それぐらいの痛い目を見せるのは当然ともいえます。
大きな音を聞けば人間というのは一瞬怯むものです。なので不審者が出たら大きな声を出せば、相手としてもびっくりして怯むことがあるでしょう。ただ、いきなりそうした相手が現れると声が出せないということもあるので、何か大きな音が出せる防犯ブザーといった物を持っておいた方がいいかもしれません。
しかしこの方法は場所によっては役に立ちません。何より大きな音が出てもすぐに人が来てくれるとは限らず、来る間に危害を加えられてしまうということもあるので、これだけで安心はしないようにしましょう。
傘は雨を防ぐための雨具ではありますが、見ての通りにそれなりの大きさとリーチがある「武器」です。実際に創作物で傘を武器にして戦っているシーンというのは見たことがあると思いますが、そのように傘を振り回すだけでも相手にとっては脅威となります。
そういう意味で普段から雨の日がなくても傘を持っておけば、それが武器として役に立つ時が来るでしょう。
女性の方なら髪の毛のためにヘアスプレーといったスプレー類を持っている方も多いでしょう。そうしたスプレーも立派な対処する武器となります。スプレーを相手の顔に吹き付けてやれば、その時点で相手も相当被害を被るでしょう。
尚、スプレーとライターがあれば簡易火炎放射が使えますが、流石にそこまで行くと別の問題が出る可能性があるので、普通に吹き付けるだけで済ませましょう。
大抵の女性の方は荷物持つためにカバンを持っている方がいるでしょう。紐がついている種類のカバンの場合にはその紐を持って振り回せばそれが充分な武器となって機能します。更に中の物がそれなりに入っていれば重量も加わって威力が大きくなります。
カバンの種類によっては出来ず、そこまで荷物を入れていないのなら威力的には期待はできないですが、それでも素手で立ち向かうよりは安全なはずです。
もし近場に木の枝といった棒状の長い物があったら、それを武器にして対抗するという方法もあります。木の枝に関しては種別によっては頼りないものもありますが、それでもあるとないとでは安全さが段違いです。
また石やボールがあるのなら、それを投げつけてしまいましょう。相手としてはそれが飛んでくると思うと怯んで動きが止まることがあります。そうした意味では投げるフリをしてその間に逃げるという方法があります。
最も、投げる物の場合には1回きりなのでもし外したりしたら逆に危険なのではありますが。
当然近くに施設があるのならそこに逃げ込みましょう。相手側としても流石にそこまで追いかけようとすると自分にリスクがあることぐらい分かるはずです。なのでそれ以上追ってこなくなる可能性が高いです。
とはいっても大抵誰かに襲われるとなると、すぐに別のところへ逃げ込むことができるというところではないことが多いので、これはあくまで近くにそういうのがあったら、という前提で利用しましょう。
もし不審人物が出ても、その際に怯んで体が動かず思うとおりに護身術が使えないようでは意味がありません。なので襲われるかもしれないということを想定して、そうした危険そうなところを歩くのなら身構えておきましょう。