誰だって生きていく上では不満が生まれるものです。なのでどこかで愚痴を言いたくなる時だってあるでしょう。そしてそれは時に愚痴を言う側ではなく聞く側に回ることだってあります。
言う側はただ言うだけなので楽ではあるのですが、問題は聞く側に回った時です。聞く側となると当然相手から何かしらリアクションが期待されるので、何か気の利いたことを言わなければいけないということになるでしょう。
しかし実際に良かれと思って言ったことが相手の神経を逆なでにしてそれで怒らせて険悪な仲にしてしまうということはよくあります。そうなれば今後の付き合いにも影響するので避けたいと思う方は多いはずです。
男性も女性や同じ男性から愚痴を聞くという場面は多いのかもしれませんが、女性も同じ同性の女性や男性から愚痴を聞くということもあるでしょう。ではそのように女性が他人の愚痴を聞く時はどのような対応をすればいいのでしょうか。
愚痴を言う側としては、とにかくその不満が爆発して頭で考えるより自然と口に出ているということが多いです。なのでそれに対して口を挟んでしまうと相手の愚痴を邪魔したとして、相手に悪い印象を与える場合があります。
あまりにもヒートアップしているとついつい抑えようと口を挟みたくなってしまいますが、それは火に油を注ぐようなもので逆効果となる可能性が高いです。なので黙って聞くのが一番でしょう。
だからといってただ座って聞いているというのも、相手はただ言葉に出して吐き出したいだけなので気にしてないこともありますが、それでも場合によっては聞いているのか疑問に思って、それで機嫌が悪くなってしまうということがあります。
なので適当に相槌を打っておきましょう。あまりにも適当に間隔を早くして打つのも問題ですが、適当に間隔を空けて打っているだけでもいいのです。その際には表情を変えるなりしても効果があります。
愚痴を聞く席によっては食事中にそれを聞くということだってあるでしょう。その時は無視して食べていると、相手に聞いているかどうか疑われてしまいます。しかしだからといって食べてはいけないというわけではなく、時々相手の方へ視線をやれば相手も聞いていると思うので、そうするようにしましょう。
さて、問題はこの場面となります。こうなるとこちらが言う側となるので、言葉を選んで言う必要があります。
この意見を求めるという行為は相手の言い分をしっかり聞いていたかどうかという判断材料ともされます。当然ほとんど聞いていなかったら答えることはできないでしょう。むしろ触れてはならないところに触れて答えてしまうということがあります。
全部しっかりと聞く必要はありませんが、重要なところだけは頭に入れてそこからまとめて考えて話をするようにしましょう。そのためには話を聞いている間にも自分なりの意見をまとめておくといいかもしれません。
当然内容によってはアドバイスをしたくなることもあるでしょう。場合によってはそのまま励ましたくなることだってあります。しかし愚痴を聞いたからといって、あなたはその場にいたわけではないので、愚痴の中に含まれる全容というのを知ることができません。
なのでその愚痴の内容だけを聞いてそれでアドバイスをすると、的外れなものになってしまい、むしろ逆効果になる可能性が高いです。なのでアドバイスをする際にも的確にするよりは曖昧なところを含めつつ、相手に「こうした方がいいと思う」という感じでしてあげた方がいいでしょう。
相手が男性となれば少々その返答も変えていかなくてはいけません。男同士だったらよいのですが、こちらは女性ですのでそれで下手なことを言ってしまうと相手の男としての自尊心を傷つけてしまって、そこからトラブルに繋がるということがあります。
女性に愚痴る男性がそれでどうなのか、と思いたくなる女性の方もいるかもしれませんが、余計なトラブルにならないようにするために、ここはそのアドバイスも相手を傷つけぬように遠回しな言い方をして、尚且つ相手のよいところを含めた返答をするのがいいでしょう。
相手だって自分の良いところを女性に言われれば悪い気はしません。むしろそれでこちらに好感を持ってくれるようになってくれることだってあります。
こちらは大抵が気心知れているということなので、少し辛辣な表現をしたとしても大丈夫でしょう。ただし相手自体を否定するようなアドバイスをしてしまうと溝が出来てしまうので、そうした「地雷」は踏まないようにすることを心がけましょう。
会話が弾むようになればこちらの返答としては間違ってはいないと思っていいでしょう。相手に吐かせるだけ吐かせて、そこから返答で満足させるのが相手が同性の際のやり方でしょう。
愚痴を聞いて終わった際には、そのまま立ち去らずに本人のポジティブな部分のことを言って励ましてあげましょう。話も終わりの段階なのでそうすれば相手も最後はいい気分で終わることができます。
だからといってあまりにも過剰に言ってしまうと胡散臭く聞こえてしまうということもあるので、その辺りはほどほどに抑えておきましょう。
実は本当に大事なのは愚痴を聞いた後だったりします。分かっての通りに愚痴は聞く側だって気分が滅入る話です。なのでそれで終わった後は聞く側もどっと精神的な疲れが湧いていることでしょう。
その際には自分の方のケアも忘れないようにしましょう。そうでないとこのまま愚痴を聞き続けることになると、聞く側自体が精神的に参ってしまうということがあるのですから。
そして場合によっては聞いてもらった代わりにこちらが時には愚痴を聞いてもらうことにしてもらうというのも手です。相手も自分のを聞いてくれたので、悪い気はせずに了承してくれるでしょう。
逆に言えばだからこそ自分の愚痴も聞いてもらうために、相手の愚痴は上手く聞いていった方がいいということにもなります。自分のためだからこそ他人のためにもしっかりとする必要があるということです。