つわりにはいろいろな種類があります。
何も食べられず、水を飲んでも吐いてしまうほどの場合や、それとは逆に、とにかく何かを食べ続けていないと気持ち悪い場合。体が食べ物を受け付けずに、体重が減っていくようでしたら、病院で点滴などの処置が必要となってきます。
つわりの程度は人それぞれで、早く終わる人もいれば、遅くまで続く人もいます。かなりの個人差があり、なかには、全くつわりの無い人もいます。
つわりの時期はにおいにも敏感になります。仕事をしている妊婦さんは、通勤中の電車のにおいなど、いままでは平気だった場所のにおいが耐え難く感じてしまうこともあるでしょう。
職場では早めに妊娠報告をして、体調と相談しながら出勤し、早退や欠勤はなかなか言い出しにくいことではありますが、一番大事なのは自分の健康と赤ちゃんなのです。
家庭では、料理や掃除なども無理をしない程度にし、ご主人に助けを求めましょう。つわりが楽な日は思い切って気分転換をしてストレスを発散させることも大切です。
妊娠期間中は、便秘になる方がとても多いです。今まで便秘知らずだった人が急に便秘になることがあります。便秘になる理由としては、ホルモンバランスの変化や、子宮が腸を圧迫して、腸の動きが鈍くなることがあげられます。
妊娠中は、気軽に下剤などを使うことができないので、便秘解消には基本的な食生活の見直しをしてみましょう。
食事以外では、適度な運動が大切です。妊娠中は激しい運動は厳禁です。ウォーキングや軽いストレッチで、腸を動かす運動をしてみましょう。週に3回くらいを目安に、無理のない運動を心掛けましょう。
日頃からストレスをため込まないようにし、睡眠もたっぷりと取りましょう。それでも便秘が解消されない場合は、病院に相談して、妊娠中でも服用可能なお薬を処方してもらいましょう。お腹が張って苦しい状態を我慢するのは体に良くありません。
安定期頃から、むくみに悩まされる妊婦さんも多いと思います。むくみやすい理由は、血液と水分のバランスが崩れ、体内に余分な水分がたまってしまうからです。赤ちゃんが育ってくると、骨盤の中は大きく圧迫され、血流が心臓に戻りにくくなってしまいます。
特に足のむくみがひどくなる場合が多いので、寝る時は足を高くして寝るようにしましょう。むくみ解消ソックスなどを活用しても良いですね。足首がなくなり、まるで「象の足」になってしまう妊婦さんもいます。
安定期になると食欲が出てくるので、知らず知らずのうちに塩分を取り過ぎている場合があります。汁物のスープを残したり、濃い味付けや、漬物なども控えましょう。
きゅうりやスイカはむくみを和らげてくれるので積極的に摂取しましょう。しかし、スイカなどは体を冷やす作用もあるので注意が必要です。
体を締め付けるのも、むくみをつくる原因となります。妊娠前の服を無理して着るのは禁物です。その時の体に合ったサイズの洋服や下着を身につけましょう。胸も大きくなりますし、体重が増えれば脂肪もつきます。
妊娠中の為だけに洋服や下着を買いそろえるのは大変なことですが、むくみの改善の為には必要と言えるでしょう。
妊娠後期は、お腹も今まで以上に大きくなり、妊婦さんへの負担は相当なものになってきます。胎動がとても激しくなり、痛みを感じる時もあります。赤ちゃんの元気なキック&パンチが嬉しいようで、「もうやめて~」と思っている人も多いのではないでしょうか。
子宮はとても大きくなり、すぐ下の膀胱を圧迫します。トイレが近くなって、夜中に何度もトイレに行くことになるでしょう。ぐっすりと眠れない日が増えてきます。眠れなくても、横になって休むことが大切です。
子宮が胃を圧迫し、急に食欲がなくなる場合があります。肺や心臓も圧迫されますので、少しの運動でも、息切れしやすくなります。クラクラと眩暈がするときもありますので、そんな時はすぐに休憩をして下さい。
いつ、何が起こるかわからないので、一人での行動は避けるようにしましょう。どうしても一人で外出しなければならない時は、携帯電話や母子手帳を持ち歩きましょう。
骨盤内に赤ちゃんが下がってくると、恥骨や足の付け根に激痛が走ることがあります。
赤ちゃんとの対面の日が近くなってくると、予定日まで落ち着かない日々を過ごすことになると思います。初めての出産の場合は、出産がとても怖くて逃げ出したい気持ちになってしまいます。
お産は命がけの戦いです。しかし、陣痛が始まってから産まれるまで、ずっと痛みと戦うわけではありません。陣痛には波があるので、必ず休息できる時間があるのです。
パニックにならずに、助産師さんの言う通りに、落ち着いて呼吸を取り頑張ってみましょう。もうすぐ愛しい赤ちゃんに出会えますよ。