女性なら誰しもが毎月のようにある月経。生理痛でお悩みの方も多いと思いますが、生理前になるとなんだかイライラしたり、逆にちょっとしたことで落ち込みやすくなったり。。動悸もするし私どこかおかしいの??と不安になる方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな辛い症状を引き起こすPMS(月経前症候群)のメカニズム、緩和方法や乗り切り方をご紹介いたします。
PMSとは生理前約10日頃から50%以上の多くの女性に起こる、体と心の両方、またはどちらかに起こる不調のことを指します。原因は様々ですが、一般的には女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンのバランスが変化する為に起こると言われています。
性格によっても症状や重さに個人差があり、神経質で真面目な人や几帳面、完璧主義な人ほどPMSになりやすいという傾向があるようです。
生理前10日頃から上記いずれかの症状が出始め、生理が終わったとたん嘘のように症状が治まる場合は、PMSと思って間違いないと思われます。
排卵した後に卵子から放出される黄体ホルモン「プロゲステロン」が出ると、妊娠しやすい体になります。この時期のことを黄体期と呼びます。黄体期にエストロゲンとプロゲステロンのバランスが変化することによって、PMSが引き起こされていると考えられています。
他にも、プロゲステロンが分解される時に「不安を増やす物質」と「不安を減らす物質」が両方とも出てくるのですが、PMSの症状が重い人はこの「不安を増やす物質」が多めに分泌されていると言われています。
女性にしか分からない、とにかく辛いPMS。もしなってしまったらどうすれば良いのでしょうか?
PMSに陥っているときには、交感神経が優位(緊張状態)になってしまっています。この状態を打破するには副交感神経を優位にしてあげることが大切。すなわちリラックスすることが、PMSの緩和に役立ちます。
軽めの運動もPMSには効果的。ストレス解消とともに運動不足の解消にもなり一石二鳥ですね。
ただし、アルコールは要注意です。
PMSに陥りやすい黄金期はエストロゲンという女性ホルモンが沢山分泌されるのですが、エストロゲンはアルコールを分解する力を低下させる働きがある為、PMS時にアルコールを摂取すると二日酔いになりやすかったり、悪酔いしやすくなったりしてしまうのです。
その他にもいつもとは精神状態が違うPMS時に飲酒することにより、アルコール依存症に陥りやすいというリスクもあります。どうしても飲みたい場合は少しの量だけの摂取に留めるなどして、出来るだけ飲まないように心掛けましょう。
白砂糖やカフェイン、唐辛子などは逆にPMSを刺激してしまい悪化させる要因になりかねないので、この時期は控えましょう。
月経がある以上、付き合っていかなければならないPMS。
PMSは例え辛くても、上記の方法で緩和し、乗り切ることも可能です。是非実践して役立ててみてくださいね。