寒い季節になってくると、なにかと風邪が気がかりになります。インフルエンザにかかってしまったら、家族みんなが大変です。予防接種はもちろんですが、普段から風邪にかからない生活を送りたいものですね。
風邪の予防法はいろいろありますが、実は紅茶が有効だということをご存じでしたか?毎日飲んでいるのが習慣になっている方もいらっしゃるかと思います。こちらでは、いつもの紅茶で簡単にできる風邪の予防法をご紹介します。
殺菌作用は主に、紅茶の中に含まれるテアフラビンによるものです。テアフラビンは紅茶に含まれる赤い色素でありポリフェノールの一種です。緑茶に含まれるカテキンが発酵してテアフラビンになりますので、もともとは1つの成分だったんですね。
この殺菌作用は即効性があり、衛生状態のよくない国でも紅茶は活躍しています。
せっかくすばらしい風邪予防効果があるのですから、できるだけ邪魔はしたくありませんよね。砂糖は加えても、効果は変わらないようです。
ミルクティーのミルクには神経をしずめる効果があります。風邪予防の時とは別に、リラックスしたい時に飲むと落ち着くと思いますよ。
こちらもテアフラビンの殺菌効果によるものですが、紅茶の1日2回のうがいでインフルエンザにかかる率が減ったということが報告されています。
殺菌成分がインフルエンザウィルスに吸着し、体内の細胞にひっついてしまうのを阻止しているためで、専門誌にも掲載されたそうですよ。
紅茶うがいがあれば、怖いインフルエンザも乗り切れること間違いなしです。それでは、これから気になる紅茶うがい液の作り方をご説明します。出がらしの紅茶でも効果は十分ですので、ぜひ試してみてくださいね。
こちら2つを用意し、10分程度抽出します。10分は長い場合は、最低5分以上は抽出するようにしてください。熱湯で10分ほどじっくり抽出すれば、十分にテアフラビンが含まれていると言えます。
あまり低温だと抽出が悪くなりますので、最低でも80℃以上のお湯がいいですね。紅茶うがい液は普段飲むものの2倍から4倍ほど希釈したもので大丈夫だそうです。
紅茶に色が確認できれば、効果はあります。ただやはりお茶ですので、衛生を考えて24時間以内には使い切りましょう。
紅茶うがい液の温度は、ひと肌くらいの温度が最適です。うがいをする際は喉の粘膜も洗浄するために真上を向いてガラガラと勢いよくやりましょう。帰宅後や就寝前には、とくに念入りにうがいをするのがおすすめです。
ウィルスが人間の粘膜に付いてから侵入するまでの時間は30分未満だというデータがあり、カテキンやテアフラビンを積極的に取り込んで風邪対策をするのが効果的です。
紅茶はまだまだいいところがたくさんあるのですが、一番気になりそうな所をピックアップしてみました。
紅茶によるアンチエイジングは有名で、ずっと愛飲していれば紅茶ポリフェノールの働きで体内の活性酸素を取り除いてくれます。活性酸素は老化の大きな原因ですので、できるだけ体内から減らしたいところです。
また腸内の乳酸菌やビフィズス菌には影響を与えないまま、腸内環境を整えていきます。腸内の悪玉菌を減らし、便秘と下痢の両方に効果があるそうです。紅茶ポリフェノールは胃がんの主原因と言われているピロリ菌を殺菌することが確認されています。
紅茶は茶カテキンも多く、糖分の体内吸収をふせぐ働きがあります。また脂肪の吸収阻害効果も認められているので、ダイエットには欠かせないと言えるでしょう。ただし砂糖やミルクの入れすぎはさすがにカロリーオーバーですので、気を付けてくださいね。
紅茶による風邪の予防についていろいろお話しましたが、いかがでしたか?
ふだんは何気なく飲んでいますが、紅茶の抗菌パワーは本当にすごいと実感しました。ティーバッグでも大丈夫ですし、いつでも簡単にできるのがいいところです。
インフルエンザをはじめ風邪はかかってしまうと、家族や会社に爆発的に広がります。困ってしまうその前に、予防しておきたいものですね。