出産が怖いのは当たり前!不安を減らすための3ステップ

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妊娠生活も後半に入ってきて、徐々に近づいてくる出産予定日。お腹は日ごとに大きくなり、赤ちゃんもどんどん大きくなっていきます。ただ、赤ちゃんに会えるのは楽しみでも、「出産」という行為はやっぱりどうしたって怖いもの…。特に初めてのお産の方は、不安で仕方ないでしょう。

昔から「案ずるより産むがやすし」と言うように、実際、いざ出産となってしまえば何とかなるものです。ですが、それまで不安を抱えて毎日を過ごすのは身体に毒。少しでも不安を軽くして、穏やかな気持ちでお産に臨みたいですよね。そのために、お産に向けて準備しておくべき3つのステップをまとめてみました。ぜひ参考にしていただければ幸いです。

ステップ1お産の流れについて知ろう

初めてのお産が特に怖いのは、完全に未知の世界だからです。少しでもお産の流れについて知っておけば、かなり不安を和らげることができますよ。また、あらかじめ学んでおけば、いざという時、慌てることなくスムーズに対処できます。ぜひ、旦那さんと一緒に予習しておきましょう。

(1)自然分娩の始まりは3種類

自然分娩の始まりは、大きくわけて3種類あります。「最初に“おしるし”が来るケース」「最初に陣痛が来るケース」「いきなり破水するケース」です。どんな始まりであろうと出産には問題ありませんからあわてないでくださいね。

  • 最初に“おしるし”が来るケース
“おしるし”とは、茶褐色のおりもののことで、「もうすぐお産が始まるよ」という合図です。おしるしが来ると、1~2日で陣痛が始まることが多く、そうなれば本格的なお産開始となります。おしるしが来たら病院に電話し、そのまま自宅で陣痛が始まるのを待ちましょう。旦那さんにも「もうすぐ生まれるかもしれない」ことを連絡しておくといいですね。

ただし、おしるしが来てから陣痛が始まるまでの間隔は人それぞれで、中には1週間くらいかかる方もいます。1両日中に陣痛が始まらないようなら、気を張らずに通常の生活に戻しましょう。もちろん無理は禁物ですので、遠出は控えます。陣痛が来てからの流れは、下記の「(2)最初に陣痛が来るケース」と同じですので、こちらを参考にしてくださいね。

  • 最初に陣痛が来るケース
おしるしがなく、いきなり陣痛というケースも多いです。陣痛は最初からものすごく痛いわけではありませんので怯えなくても大丈夫。最初は「生理痛と同じか、少し重くしたような感じ」程度で気づかない方もいます。痛みが定期的に繰り返し訪れるようなら、陣痛が始まったのかもしれませんので、時計で痛みと痛みの間の時間を計ってみましょう。

最初は間隔が長いと思います。しばらくすると、その間隔が段々短くなり、痛みが増してきます。間隔が10分くらいになったら病院に電話し、指示を仰ぎましょう。もう病院に来てくださいと言われたら、入院グッズを持って病院に向かいます。くれぐれも自分で車を運転したりしないように。何かあったら大変です。

ちなみに、まだ間隔が長いのに病院に行ってしまうと、一度自宅に帰されてしまう可能性が高いです。お産までまだ時間のかかる産婦さんは、病院のベッド数の関係で置いておけないのです…。陣痛の痛みを抱えながら、病院と自宅お往復するのは大変ですので、必ず、行く前には電話で指示を仰ぐようにしましょう。

  • いきなり破水するケース
陣痛より先に、いきなり破水してしまうケースも意外と多いです。破水とは卵膜が破れて、中の羊水が漏れ出すこと。赤ちゃんがちゃんと大きくなっていれば、先に破水が起こってもお産には問題ありませんので慌てなくて大丈夫。ただ、感染の危険がありますので、破水後は絶対にシャワーを浴びないようにしましょう。

破水したら、清潔な生理用ナプキンなどを当て、病院に連絡します。多くの場合、本当に破水かどうか確認するためにも、病院に来るよう指示されますので、なるべく体を動かさないようにタクシーなどで病院に向かいましょう。入院グッズも忘れずに。

ちなみに、破水はドバっと一気に出る人もいれば、ちょろちょろと尿漏れのように出てくる人もいます。破水なのか尿漏れなのかよくわからないケースもあると思いますが、判断に迷うようならばすぐに病院に電話しましょう。

(2)子宮口が開くまで我慢

病院に着いて入院になったら、そのまま子宮口が完全に開くまで待機となります。待機の場所は陣痛室か一般の病室。陣痛の痛みに耐えながら、ただひたすら待ちます…。どのくらいの時間で子宮口が開くかは個人差によるところが大きいのですが、初産の場合は平均12時間くらいと言われています。

お産は体力勝負なので、なるべくこの時間は体力を温存できるようにしましょう。声を出さずに「ふーーー」と息を吐いて、痛みを逃がします。長丁場になるので、痛みと痛みの合間にご飯を食べておくのも大切!助産師さんや旦那さんと世間話をしたりテレビを見たり、なんとか気を紛らわせて乗り切りましょう。

(3)子宮口が開いたら力みます!

子宮口が全開(10cm)になったら、いよいよ分娩です。分娩室に移動し、助産師さんの指示でいきみましょう。「産むときって痛そう…」と思っている方は多いですが、この時はさほど痛くありません。陣痛が痛すぎて、分娩はあまり痛みを感じないという人が大半です。

また、子宮口が大きくなってくると、陣痛も「痛い」よりも「いきみたい」という気持ちの方が強くなります。(人間ってよくできていますね。)「いきみたいのに、いきめない」状態は生殺しなので、助産師さんから「もう、いきんでいいよ」と許可が出ると本当に嬉しいのです。痛そう…、なんて思っている暇はないのでそこは安心してください。

(4)赤ちゃんの頭が見えたら、あとはお任せ

何度かいきむと赤ちゃんの頭が見えてきます。ここまで来たらもう大丈夫!頭が出れば自然と身体もするっと出てきます。万一頭がつかえてしまっても、会陰切開や吸引などで、助産師さんや先生がなんとか引っ張り出してくれます。(もちろん自力で産めるに越したことはないですが。)

(5)ご対面!&後処理

赤ちゃんが出てきたら、感動のご対面!カンガルーケアといって、生まれてすぐにお母さんの胸にのせてくれる病院もあります。赤ちゃんはその後新生児室へ行きますが、お母さんはもう一仕事。胎盤を出す「後産」があり、その後、会陰の縫合などの処置を行います。そして分娩台の上でそのまま2時間ほど休みます。

ステップ2周りの女性の体験談を聞こう

実際に出産を経験した人の話は大変参考になります。友達や同僚など、身の回りの女性で出産経験者がいたら、どんどん話を聞かせてもらいましょう。話を聞いているうちに、出産とは実に十人十色であることがわかってきます。ものすごく難産だった方もいれば、信じられないほどのスピード出産だった方もいると思います。

お産が怖い、という方はぜひ「意外と軽かった」経験談を胸にとどめましょう。「初産なのに3時間で生まれちゃった。」「陣痛は思っていたより全然痛くなかった。むしろ悪阻の方が苦しいくらい。」などなど、本人も拍子抜けするほどの安産だった方は、筆者の周りにもたくさんいます。どんなお産になるかは当日になるまで分からないのですから、楽観的に考えておくようにしましょうね。

ステップ3医師とよく話をしよう

産院の先生とよく話をすることはとても大切です。お産について不安に思っていることを素直に打ち明けましょう。きっと一緒に打開策を探してくれます。もし、痛みがどうしようもなく不安なのであれば、今は「無痛分娩」や「和痛分娩」という選択も可能です。実施している産院を探してみましょう。

また、水中分娩や座位分娩など、今は様々なスタイルの出産方法があります。旦那さんの立ち合いを選べるのは最早ふつうのことですよね。自分が一番リラックスでき、不安を感じない分娩スタイルを先生と一緒に探していきましょう。

いかがでしたでしょうか。出産が怖いのは誰でも当たり前のことです。ただ、毎日をビクビク不安におびえながら過ごすのはもったいないですよね。出産は一生の中でも、そう何度も経験できるものではありません。思い切りこの妊娠を喜び、心から出産のときを楽しみにできるよう、最善を尽くしましょう。皆様のご無事の出産を祈っております。

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