「私に赤ちゃんを育てられる?」育児への“不安”を“安心”に…

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「妊娠をした!」自分のお腹に赤ちゃんがやってきてくれた事を嬉しく感じ、愛しく想い、感動の涙を流された方もいるのではないでしょうか。それと同時に「私がお母さん…?」「私は母親になれるのかな?」と不安を抱いた方も多いかと想います。

妊娠すると、誰しもが皆、喜びと不安を同時に感じるものです。妊娠中の不安もあれば、産後の生活への不安もあります。赤ちゃんとの幸せな生活に期待するだけでなく「しっかりしなきゃ!」と決意を固めて、スタート位置に立った瞬間でもあります。

これから飛び込む“母になる”人生、「私に赤ちゃんを育てられるのかな?」の不安を少しでも解消し、安心した気持ちで出産へ臨みましょう。少しでも母親になる不安がある方へ…是非、心にとめておいてほしいことを挙げてみました。

沢山のママが不安を感じている“不安要素”

どんなママでも最初は皆、必ず不安に押しつぶされそうになるものです。最初から「私、良いお母さんになれる!」と確信を持てる方は、殆どいません。良いお母さんになろう!という意識は高く持っていても、現実問題、不安が沢山。解らないことだらけ…。

皆同じように、“母親になるための不安”は裂けて通れない道でもあります。心の中にある不安要素を、1つずつ解きほぐし、穏やかな心で妊娠生活を過ごしてください。

ちょっとした不安や疑問があれば、恥じることなく相談し、隠すことなくさらけ出す事が大切です。皆同じだということを、忘れないでください。

“育児”って漠然すぎてよく解らない…

「出産してから育児が始まる」「育児は大変」「育児は24時間休み無し!」などの声を聞きますが、ここで指す“育児”とは、あまりに漠然すぎて、正直、何が大変なのか?産後に何が始まるのか?24時間何をしているのか?すら解りませんよね。

これから出産をして、母業をする妊婦さんたちにとっては、育児など未知の世界すぎて、一言で片付けられても困ってしまう、想像ができない世界でもあります。そこで簡単に説明をしてみます。イメージを持ち易いかもしれません。

“育児って”何をしているの?

産後すぐに始まる育児…とは、オムツ替えや授乳、ミルクを飲んだ後のゲップを出させるサポートであったり、へその緒の消毒・少し日にちが経てば沐浴といって、赤ちゃんをお風呂に入れる事…これらは産後すぐに開始する育児です。

そう、まさに“すぐ”です。出産して半日か1日も経てば、これから始まる長い長い育児生活のスタートを切ることになります。「え?!出産後にもうオムツ?もう授乳?!」と思う方もいるはずです。産後はゆっくり体を休めて回復させるイメージがあるかもしれませんが、回復と育児は同時進行なのです。

だからこそ、“大変”だと感じますし、生活リズムが身に付いていない赤ちゃんは日中に眠って、夜中バッチリ起きている!という事も多々あります。そんな生活が続けば…24時間休みなし!の理由も徐々に解ってくるようになります。

赤ちゃんへの接し方が解らない・苦手である

「正直、赤ちゃんって苦手。言葉が通じないし、何を思っているのか解らない」と感じている方も少なくないでしょう。赤ちゃんだけでなく、幼児であっても、どう接していいのか、どう話しかければ良いのか解らない、という方は多いです。

子どもが苦手と言う訳ではないとしても、普段小さな子と接する機会がなければ、赤ちゃん・こどもに対して緊張してしまったり、挙動不審のような態度をとってしまったり…「こんな私が育児なんて、性に合わないかもしれない」と感じている方もいるはずです。

小さなお子さんへの接し方は、表情で会話をすると良いかもしれません。言葉や意味が通じなくても、笑顔・悲しい顔・寂しい顔・にこにこ優しい顔…その表情だけで赤ちゃんやお子さんは同じ様に表情で語ってくれます。緊張しなくても大丈夫!身構えないで同じ目線になって柔らかい表情を向けてみましょう。

夜泣きが大変って本当?夜泣きに対応できるか不安

夜泣きとは、赤ちゃんが夜、お腹がすいて目が覚め泣いてしまったり、うんちをして気持ち悪くなり泣いてしまったりする事を指します。無く理由は空腹や排便だけではありません。寂しくなったり、寒かったり暑かったり、甘えたかったり、衣類がごわついていて不愉快に感じていたり、とにかく様々な理由で泣きます。

欲求が満たされれば泣き止み、また眠り始めるのですが、その欲求が解らない・いつまでも泣き止まない…という部分でママたちは悩んでしまいます。こんな時には、思い切って泣かせてあげると良いかもしれません。だっこしてあやしてみる・授乳をする・おむつを変える…色々試してもダメなら、思い切り泣くだけ泣かせてみても良いでしょう。

夜泣きは、ご近所迷惑かも!と考えてしまったり、深夜眠たい時間に起こされてしまいママもついイライラしてしまいます。しかし苛立ちは赤ちゃんに伝わるものです。「もう仕方ない」「これが育児なんだ」と割り切って、トコトン付き合ってあげてみてください。

オムツや沐浴未経験。こんな私でも大丈夫?

赤ちゃんのオムツってどうやって変えるの?ベビーバスにはどうやって浸けて、どうやって洗うの?経験もない方であれば何も解らない状態で、「このままで良いのかな?」と感じてしまいます。

しかし、オムツ替えや沐浴などは心配しなくて大丈夫です。産院で助産師さんから教わることが出来ます。ただ教わるのではなく、実際に赤ちゃんの模型を使って実践してみたり、産後には、我が子の沐浴をさせてくれるケースもあります。

オムツ替えや沐浴に関しては、しっかりと補佐をしながら教えてくれるので安心して大丈夫です。もちろん、退院してからは自分自身で頑張らなければなりませんが、解らないことは病院に入院している間に沢山聞いて、疑問を解決することが出来るので、さほど心配にならなくても大丈夫です。

母乳が出なかったらどうしよう…

母乳が出なかったら…と心配になっている妊婦さんは非常に多いです。妊婦向け雑誌や保健師さんの話・友人の助言…色んな場所で「ママの母乳が一番」「とにかく母乳を飲ませようね」などの台詞を耳にするので、ある意味プレッシャーにも感じてしまいます。

母乳が出なくても、無理に母乳にこだわろうとしなくても大丈夫なのです。日本で開発・販売されている粉ミルクは、母乳とほぼ同じ栄養が含まれています。粉ミルクで育つ子は沢山います。母乳ばかりに捉われる事がないようにしましょう。

“吸われる事で母乳が作られる”という点もあるので、母乳が出ないにしても吸ってもらうだけは毎日吸ってもらう!その意識を大切にしてください。

周りの環境を最大限に使っていこう!

妊娠・出産は一人だけの力では絶対に出来ないものです。子どもの育児は母親・父親だけがするのではなく、祖父母や親戚、友人、地域の住民…様々な人のサポートがあってこそ、子育てが出来るのです。

お住まいの地域の、子育て事業はどうですか?市役所のホームページなどを確認すると、地域でおこなっている子ども向けのイベントや、遊びの場等の紹介も掲載されているかと思います。周りの環境をフルに活用し、育児がしやすいような生活を見出してみることも大切です。

嫁ぎ先には知り合いがいない!孤独にならない?

例えば、「嫁ぎ先が出身地から離れた県外で、友人知人、親族も誰もいない…」という土地に嫁いでいく方であれば、非常に不安が募ります。嫁ぎ先で友達を作れるかな?育児を相談出来る相手がいるかな?誰を頼ればいいかな?と…。

考えれば考えるだけ、孤独になってしまいそうで怖くもなります。しかし、まず一番近くに信頼できる旦那様がいて、旦那様のご家族がいて、様々なサポートをしてくれる子育て事業があって、“新たな地での新たな生活”を迎える女性も沢山います。「自分だけではない」という事を忘れないでください。

“嫁ぐ”とは、新たな地で新たな人生を創り上げていくこと…。自分の家族が出来ていく事、そう意識を持って嫁ぎ先へ嫁いでいく事が重要なポイントかもしれません。不安ばかりではなく、前向きに【新たな地でどう生きるか】に目をむけてみましょう。

ママ友付き合いが怖い

これは沢山の方が不安になるかと思います。「出産すると、ママ付き合いが始まる…」「こどもが幼稚園にでも入れば、ママ同士の付き合いがあるはず」世の中では“ママ友”と聞くと、良い印象もイメージしますが、どちらかと言えば付き合いが面倒・トラブルになる・意見が合わない…などのマイナスイメージも沢山浮かんできます。

「私にママ友付き合いが出来るのかな…」と不安になっている方も、大丈夫!“ママ友を作らなければ!”と執着する必要はありません。子どもにお友達が出来れば、自然とママ同士も仲良くなります。変に身構える必要はなく、自然な流れのままに、気の合うお友達が出来るようになります。

どうしても辛くなったらどうしたら良いの?

赤ちゃんを育てること・母になること、結婚生活が始まる事…楽しみも沢山あり、期待も膨らんでいるかと思いますが、その気持ちの中でも、どこか片隅に「もう後戻りは出来ない・逃げ出せない」という、これから始まる人生を受け入れなければならない現実を感じ取っている方も多いのではないでしょうか。

「これから先、辛くなった時には“もう知らない!”なんて投げ出せない」「どうしても辛くなってしまったら、どうしたら良いんだろう…」そんな、“母になる責任”の大きさ・偉大さに背を向けてしまいたくなる気持ちは、誰しも持っているものだと思います。

その気持ちは隠す必要がありません。ありのままの気持ちであり、誰しもが通る道。何も間違っている感情ではないですし、不安だからこそそう考えてしまうものです。それでも向き合おうとする姿勢は立派なものです。

どうしても辛くなった時には、“助けてもらう”のです。自分一人で乗り越えようとせず、不安な気持ちをさらけ出し、沢山の意見をもらう事。自分を追い込めない事です。育児経験者や育児が落ち着いた人生においての大先輩、信頼のおける家族・両親・夫、10人いれば10通りの意見・サポートがあります。誰かを頼ることや、何かに助けてもらうことは非常に重要です。

私に赤ちゃんが育てられる?一番大切な答えとは…

どんな女性も妊娠すれば「私、出産に耐えられるかな?」「ちゃんと母親になれるかな?」と疑問に感じてしまうものです。これは出産・育児に特化したことではなく、身近な事で言えば就職でも同じです。「この会社でやっていけるかな?」新しい世界に飛び込む時には、皆、期待と不安を抱くものです。

女性は妊娠中の10ヶ月で、身も心も“母親”になる準備をしていきます。ゆっくりじっくりと時間をかけ、確実に母性溢れる母へと変化をしていくのです。「私に赤ちゃんは育てられる?」の疑問ですが、何も心配しなくて大丈夫、その疑問を抱いているというだけでも立派な“母”の目線になっています。

母親になるために、唯一必要なこと・絶対に欠かしてはいけないもの、それが【愛情】です。子どもへの愛情があれば、良い母親に成長していけます。その愛情が広くて深ければ、母として、より大きな成長を遂げていきます。どんなことよりも、愛情。子や夫に愛を与えていくことで生活全体が明るくなり育児にも意欲が沸くようになります。

自分はもう大人だと思っていたのに、いざこうして結婚・妊娠をし、母になる現実を目の当たりにすると「子どもが子どもを育てるみたいだ」と思ったり「お母さんみたいになんてなれない…」と自分の母親と比較をしてしまったり、ついつい追い込んでしまいどんどん不安で押しつぶされていきます。

でも、その気持ちがあってこそ、良い母になるための努力が出来るのです。その不安があるからこそ、大きく成長するのです。大丈夫、じっくり時間をかけて母になっていくのですから。子どもを育てているつもりでも、実は自分も子どもに育てられている…育児をしながらゆっくり母親になっていくのです。

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