中年世代の体重増加による膝の痛みを減量とリハビリで改善!

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若い頃に較べて体重が増えたと感じる中年世代が抱える疾患の一つに膝の痛みがあります。痛くなって初めて「膝って痛くなるものなの?」と膝の故障に不安を抱く人も多いはずです。膝の痛みはもっと年配の人達の疾患だと楽観していた人もいるのではないでしょうか。

ある日突然感じられた膝の違和感にどう対処すればいいのか、治療するにはどこへ行けばいいのか困っていませんか?治療の手立てを見つけて、現在の膝の痛みを少しでも緩和させるようにしたいですね。

治療の仕方や、日常生活の中で工夫できる点を知ることによって、痛み改善への道標が見つかるかもしれません。少しでも早く痛みを無くすために何ができるか探ってみませんか?

診察は整形外科

それまで経験しなかった初めての膝の痛みを感じた時の不安は、何とも言いようがありません。痛くなって初めて膝の仕組みを知ることになる人も多いはずです。痛みが数日経っても消えず、日に日に痛みが増すようなら、一度検査をしてみてはどうでしょう。

病院で検査をすることに不安を感じて二の足を踏んでしまう人がいるかもしれません。ですが、検査をすることで逆に不安が消える場合もあるのです。痛みの原因がわかることで対処の仕方もわかり、不安な気持ちが和らぎます。診察する場合の専門は整形外科です。

軟骨のすり減りを確認

整形外科では膝のレントゲン写真を撮って、まず膝の軟骨の減り具合を確認します。膝の軟骨は骨と骨の間にあり、骨のクッション材の役割をしています。

若い頃にはこの軟骨がきれいな状態で、膝にかかる衝撃のクッションの役割を果たしてくれるため、膝の痛みを感じることなく過ごしてこられますが、日々の動きにより年齢と共に軟骨がすり減っていき、骨と骨がぶつかり合うことで痛みが生じます。

膝の痛みが生じた時に気になるのがこの軟骨の減り具合です。中年世代の女性の場合は普段からよほど激しい脚の使い方をしていない限り、ほとんど軟骨がすり減って残っていないという状態にはなっていないと考えられます。

膝の痛みが引かずに心配な場合は念のために整形外科でレントゲンを撮ってもらい、膝の内部の状態を確認すれば、それが軟骨の減少からくるものなのか、他の原因からくるものなのかが分かります。軟骨の減少が原因では無いとわかれば気持ちはかなり楽になります。

脚の酷使による疲労

軟骨がすり減って残っていない状態でなければ、膝の使い過ぎによる炎症からくる痛みの可能性が高くなります。疲労物質が溜まっている状態で無理に運動を続けたり、脚を酷使することで膝が悲鳴を上げているのです。

中年世代に入ると若い頃のようには肉体の疲労が取れなくなります。運動後の筋肉痛が翌々日になって表れるのと同様に、膝へかかる負担の回復も歳と共に遅くなるのです。疲労の回復がされないままに、若い頃と同じように動いていればいずれ膝に痛みが生じます。

若い頃と同じ量の運動(例えば長距離のランニングやエアロビクス等で激しい動きを繰り返す等)を続けていれば、膝の痛みが出てきてもおかしくはありません。

痛みの治療

痛みの原因が軟骨の減少からくるものでは無ければ、痛み緩和の塗り薬やシップで痛みが取れるのを待ちます。筋肉からくる痛みであれば、無理をしなければ徐々に痛みが和らぐと考えられます。また、リハビリと称して太ももの筋力アップ体操や電気治療が施されます。

リハビリ・太もも前部の筋肉の強化

仮に軟骨の減少が見られる場合でも、手術をする程の状態でなければ、太ももの前部の筋肉を強くする運動方法等の指導を受けることで、膝にかかる衝撃を緩和することができます。太ももの前部にある筋肉を強くすることで、膝に受ける衝撃をカバーするのです。

運動方法は簡単で時間も手間もかかりません。専門の運動療法士の指導を受けて正しい運動の仕方を教えてもらうこともできます。椅子に座った状態で片足ずつ上げ下げします。

リハビリ・電気治療による痛み軽減

整形外科で診察を受けた場合、併設されているリハビリ施設で電気治療を受けることができます。膝の痛い部分に電気パッドを当てて痛みを緩和します。時間にすればおよそ10分から20分ぐらいでしょうか。この電気治療は痛み緩和には効果的です。

その他にも、膝を温める温熱治療をするところもあります。血行を促して痛みを和らげる方法です。

それでも納得できない場合

もしそれでも痛みが消えない場合はセカンドピニオンや、MRIでさらに詳しい検査をする方法もあります。セカンドオピニオンとは、念のために他の病院を訪れて別の医師の診断を仰ぐ方法です。

MRIはレントゲンでは映らないさらに詳しい体の状態が撮影できますが、高額な機器であるため、設備を有しているのは大学病院や総合病院などの規模の大きい病院となります。

オーバーしている体重の減量

中年世代になれば体重が若い頃よりも増えている人が多いですが、それは膝にとって大きな負担となっています。体重が適正体重よりもかなりオーバーしている人の場合は、上半身の余分な脂肪が負担となって膝が悲鳴を上げているのです。

ぎりぎりの状態で思い身体を支えていところに、さらに太って体重が増したことで膝が耐えられなくなったことで痛みが生じた可能性があります。体重が増えたことに思い当たる場合は、まず体重を減らすことが先決となります。

食事内容を見直す

増えた体重を減らすためには、食事の量や内容を見直して食生活を改善することが先決です。体重を減らすために激しい運動をすることは、膝に痛みを生じている人にはお勧めできません。痛みを生じている膝に、さらに負担をかけることになるからです。

運動で膝に強い衝撃を与えれば、痛みは和らぐどころかさらに増すことになります。まずは重くなった体重を食事のコントロールで減らして膝へ負担をかけないようにすることから始めた方が、痛み緩和への近道となります。

膝に負担のかからない水中での運動

食事と合わせて効果的なのが、水中での運動です。陸上での運動に較べて、膝にかかる衝撃はかなり少なくて済みます。水中ウォーキングや水中エアロビクス等をすることによって体重の減少が見込めます。

水中での動きは、直接膝に衝撃が加わらない上に、水の抵抗を受けることで筋力アップにもつもつながります。また、水の抵抗を受けての運動はカロリーの消費量からいっても体重減には効果的です。

体重の減少が見られてからウォーキング

ある程度体重が減少して、膝に負担がかからない状態になってから、陸上での軽い運動を始めます。いきなりランニングのような負担のかかるものは控えて軽いウォーキングから始めましょう。

膝に痛みを感じる時は無理に決めた距離を歩こうとはしないで、控えることを考えましょう。痛みが生じている時に無理をすることは禁物です。痛みが治まった状態で始めればいいのです。

ウォーキングシューズの選択

膝の痛みを経験した人にとって、ウォーキングシューズの選択は重要ポイントになります。シューズの種類はとても多く、安くてクッションの悪い物から、足への衝撃緩和を考えて開発されたウォーキング専門のタイプまでさまざまです。

それまで足のサイズに合えばいいと適当なシューズを履いていたのなら、膝の痛みをきっかけに、自分の足に合った衝撃緩和の配慮がされているウォーキング専門のシューズを履くようにした方がいいでしょう。

靴の中に敷く衝撃緩和のクッション材もいろいろ売られているので、そういう製品を利用して自分の足にあった履き心地の良いシューズ選びをするようにしましょう。

痛み再発防止のために

膝の痛みを経験すると、歩くことに不安を感じて、日常生活の中であまり動かなくなる人がいますが、痛みが無い状態の時には適度に歩いたり動いたりすることは大切です。激しい運動で強い衝撃を加えることは良くありませが、身体を動かさなくなると筋肉が衰えます。

無理をせずに自分のペースでできるウォーキングや水中運動をすることで筋力の維持に努めることが膝の痛み防止にもつながるのです。適切な体重を維持しながら快適な毎日を送るために、自分でできる工夫をしていくことが大切です。

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