妊娠することで日に日に変化していく体。それに伴って変わっていく生活環境から、心も変化していきます。実際に体にどんな変化が起こるのか、心はどう変わっていくのか、人にはちょっと聞きづらい、そんな体験して初めてわかる妊娠中の変化についてご紹介します。
安定期(妊娠6ヶ月目辺り)に入った頃から、ちょっとしたことでイライラしたり、一人で過ごす時間がたまらなく寂しくなったり、涙もろくなったりと、普段では考えられないような些細なことで、感情の起伏が激しくなります。
こういった情緒不安定は、妊娠による女性ホルモンのバランスの崩れが原因だと言われています。お腹が大きくなるにつれて、体が重くなり、ダルさを感じたりして、一日中家にこもったりと、今までに比べて行動範囲が狭くなる傾向があります。
もともと女性ホルモンの影響で落ち込みやすい上に、何をするでもなく一人で家で過ごしていると「なんでこんなことで?」と自分自身でも驚くようなネガティブな感情が湧き出てきます。
ですが、「私、ヘンになっちゃったのかな?」と不安になることはありません。妊婦の誰もが通る道なのです。
妊娠がわかると、急に色々な制限をされます。アルコール、カフェイン飲料を止めたり、バランスの良い食事にしたりetcといった食事制限。
大好きだったコーヒーをやめ、スナック菓子をやめ・・・etc、「気にしなきゃ!」と思っても、普段の習慣や好みはすぐには変えられません。
少しずつ変えていけばいいのです。すぐにできなくても、引け目を感じることはありません。
胎児の成長と共に、おのずと母性本能が芽生え、「制限」が「当たり前」と感じることもあります。妊娠中という期間は、我慢して苦しむ期間ではなく、母子ともにリラックスして過ごす期間なのです。
ナプキンやおりものシートなどを活用すると良いでしょう。また出産後にはなくなりますので、安心してくださいね。
体毛が濃くなることもあります。人によって箇所は様々ですが、おへそ周りの毛が「えっ?」と思うほど濃くなり、毛深い大きなお腹はまるでメタボのおじさんのように見えますが、産後には戻りますので微笑ましい気持ちで見守ってください。
母乳の準備も必要になります。何もしないで出産後にすぐに母乳が出るわけではなく、出産前からマッサージをし、母乳を出す準備を始めます。今まで出ていなかった母乳を出すので痛いこともありますが、初めて母乳が出ると不思議と感動したりします。
妊娠したからといって、女性もすぐに「ママ」になるわけではありません。体の変化、心の変化の準備があって、ようやく赤ちゃんが産まれてくるのです。旦那さんは実際に体験はできませんので、自分の体や心の変化を伝え、話し合い、協力し合うことが大切です。
初めての妊娠では、たくさんの変化に悩み、不安になることもあるかもしれません。ですがこれらのほとんどは、多くの妊婦が経験することです。