新しい命を授かり、毎日が輝いてそれは幸せ。のはずなのに…。悲しくなったり苛々したり、孤独感に襲われたり、時には「子どもなんていらない」と思う事もあるのではないでしょうか?
そして、そんな気持ちになった自分を責め、私は母親になれるの?と不安な気持ちに押しつぶされそうになる時も…。
お腹は空くけど食べると気持ち悪くなるし、お腹が空いたらそれも気持ち悪くなるし、そうですね、男性にイメージしやすい例えですと、ずっと二日酔いが続いている感じでしょうか。
程度は人によりますが、まったくつわりのない方から、水を飲んでも吐いてしまう方までいらっしゃいます。期間も人それぞれです。
本当に初期だけの方もいれば、産まれるまで続く方もいらっしゃいます。ただ、苦しいと感じる期間はだいたい皆同じぐらいです。
どうして?産まれるまで続く人の方が苦しい期間は長いでしょ?と思われるかと思いますが、実は、本当に「子どもなんていらない」と思うほどつらいのは、まだ胎動を感じられない時なのです。
その時期は、お母さんもただ気持ち悪いだけで、あまり赤ちゃんがお腹にいるのだという実感がわかないのですね。それがひとたび胎動を感じるようになると、泣きながら吐いていたものが笑いながら吐くようになります(笑)。
お腹を蹴られて吐く事もしばしば。すると、「今日も元気だね」と嬉しくて楽しい気持ちがたくさん湧いてくるのです。
気持ち悪いのは、この子が生きているから。そう感じられるようになると、つわりの苦しさは感じなくなります。苦しかったつわりが楽しいものへ大変身!お腹の赤ちゃんと、たくさんお話ができるようになりますよ。
そして次に、精神的に大きな影響をあたえてくれるのが「今まで出来ていた事が出来なくなる」でしょうか。仕事をされている方は、産休に入るまではお腹の赤ちゃんと一緒に出勤することになりますよね。
お酒が好きだった方は、一日で一番の楽しみが奪われてしまったと、それはつらいと思います。周りは「赤ちゃんがいるのだからお酒なんてやめて当然」ぐらいの勢いですよね。それくらい自分だってわかっていますよ。
でもね、私だって今まで生活してきたリズムや楽しみ、赤ちゃんが出来たからってスパッと切り替えられるほどできた人間じゃないんですよ!
仕事や家事、自分の楽しみ、それらすべてが以前と同じようにはいかず、イライラしたり戸惑ったり、「みんな赤ちゃん赤ちゃんって、私の事はどうでもいいの?」と、自分を否定されたような気持になって、すごく悲しくなりますよね。
そして「私ってダメな母親なんだ」って勘違いする方がたくさんいらっしゃると思います。
仕事でつらい事があれば、仕事内容や勤務時間など、会社に相談してみるのもひとつです。具合が悪ければ、無理せず早退させてもらいましょう。
その分、出来るようになったら頑張れば良いのです。悲しくてたまらなくなったら、お母さんや、経験者に自分の気持ちを聞いてもらいましょう。思い切り泣いて良いのです。だれも、あなたの事をどうでもいいなんて思っていませんよ。
赤ちゃんとそれこそ一心同体でいられるのは。旦那さんにも、周りの人にも、たくさん甘えて気持ちを楽に、妊婦さんを楽しんでくださいね。妊娠中の女性って、とってもきれいですよ。