禁煙をして離脱症状に悩んでいる人も多いと思います。人によって症状や重さは様々ですが、どうやってこの禁断症状を乗り切ったらいいのか?と悩んでいませんか?特にピーク時はとてもつらい事が多いと思います。
一番つらいピーク時の離脱症状にきちんと対応できるよう、症状別の対策を色々とご紹介していこうと思います。離脱症状がよくなれば、禁煙も成功です。つらい今を乗り越えるための対策を知って禁煙を成功させましょう。
離脱症状の原因はニコチンです。いつもタバコを吸う事で摂取しているニコチンですね。ニコチンには様々な作用があり、それが摂取できなくなることで様々な症状が体に現れてくるようになっています。
それはニコチンの成分にあります。タバコを吸うとリラックスする、落ち着くと言いますが、これは脳にニコチンの成分が届けられることによって、幸福感等の気持ちになるようになっているのです。
ちなみにニコチンはもともと毒物であり、麻薬よりも依存性が高いものだと言われています。タバコをやめるためにはまずはこう考える事が大切です。「タバコは脳に影響を及ぼす依存性の高い薬物」だということ。怖いですよね。
タバコをやめようと思っても脳がやめさせないように不快な症状を出すのが離脱症状だという事です。だからこそきちんとした対策を知ることが必要なのです。
○喫煙者はほとんどがニコチン依存症
タバコを吸っている人のほとんどがニコチン依存症だと言います。ニコチン依存症であるからタバコをやめられないという事です。これを病気と考えているお医者様もいるくらいです。実はタバコはそれだけ危険な物だという事なのです。
離脱症状が起こる期間はニコチンが抜けるまでの1週間くらいと言われていることが多いですが、その後も続くことが多いです。ニコチンが体内から排出されるのは3日くらいと言われていますが、それ以降も色々な症状に悩まされる場合が多いです。
それは自律神経が関係しているとも言われています。ニコチンが体内からなくなってから様々な状態が不足するわけです。例えばタバコを吸うたびに覚せい成分を取り入れていたものが入ってこなくなった。
こうなると、それまで都度タバコで覚醒していたのにそれがなくなる訳ですから眠気につながります。またそれが眠気ではなく、頭痛や吐き気などの体調の変化ややる気のなさなどのメンタル面に影響することもあります。
自律神経もしっかり正常にもどり、体がちゃんとしてくるのは3ヶ月~1年の間と言われています。それまでにしっかりと離脱症状の対処をしていれば禁煙は成功できるという事ですね。
○禁煙の前にしっかりと対処法を知ること
禁煙中は脳が色々とあなたを操作したがります。まずこれをしっかり覚えておくこと。自分の意志ではありますが、脳はタバコが吸いたいが為にいろいろと仕掛けをしてきます。この仕掛けに惑わされないようにしましょう。
禁煙してもう体験している人もいると思いますが、タバコの離脱症状というのは人それぞれです。ここではどんな症状があるのか?を、お話していこうと思います。これから禁煙しようと思っている人も知っておいていい情報だと思います。
必ずその症状が出るとも限りませんし、またどのくらいの症状が出るかはその人によって違いますが、本当にさまざまな症状があります。まずは禁煙をしてすぐあらわれる症状について書きます。
ん~!やっぱりタバコが吸いたい!というのは禁煙してすぐに起きる症状のひとつです。ついさっきまでタバコを吸っていたのだから、当たり前な事。そう考えればタバコはなかなかやめられません。
タバコが吸いたいのは脳がニコチン切れをあなたにお知らせしているサインとも言われています。だいたい1時間に1本のペースでタバコを吸っている人が多いと思いますが、その頃ニコチンがそろそろ体内にほしいよ~とサインを出すのです。
○禁煙と会議だとイライラがちがう?
長い会議でなかなかタバコが吸えない時ってありますよね。例えば3時間タバコが吸えない時と禁煙でタバコを3時間吸っていない時。もう吸えないと思う禁煙の方がつらいと言われています。でもこれは脳がそう思わせているという事をお忘れずに。
タバコが吸えないからイライラする。これも始めの方で出る離脱症状の一つです。イライラするのはニコチンが切れているせいです。ニコチンが足りないよー、もっとほしいよーどうしてくれないの?というサインが来ているのに、あなたはタバコが吸えない。
だからイライラするのです。脳がイライラさせていると言ってもいいのです。ニコチンが体内から亡くなるまではこのイライラは続きますが、この時は、ニコチンがそう思わせていると思いましょう。これで少しは楽になれます。
○離脱症状が出るのは脳のせい
離脱症状のほとんどはあなたのせいではなくて、タバコが及ぼした脳への影響のせいなのです。これはニコチンが体から出ていくまでになんとか体内に入れてもらおうと思う脳の作戦なのです。引っかからないようにしましょう。
離脱症状でイライラする人と悲しくなる人がいます。これを交互に繰り返す人も。特に女性は悲しくなるという症状が出る人が多いです。意味もなく悲しいと思い、禁煙している自分がとても悲しく思えます。
本当に悲しくなって泣いてしまう人も。こんな風に情緒不安定になるのもすべてニコチンのせいなのです。自分の意志とは関係なく悲しいと思うようになっている場合がほとんどです。タバコをやめたから鬱になったのでは?というわけではありません。
本当にそういった場合もありますが、ニコチンが抜けるとこういった症状も嘘のようになくなる場合がほとんどです。
○自分のせいで・・・と思う事も増える
タバコを止めると考えがネガティブになりやすくなることもあります。自分のせいで・・・と思う事も増えるかもしれません。これもまたニコチンによる離脱症状の一つですから、あまり気にしないで過ごしましょう。
まずは、禁煙後すぐの症状について書いてみました。禁煙をしてすぐというのは少しメンタル面に変化が出るという事がわかったと思います。これはすぐ落ち着く場合もありますし、長引く症状もあります。
その後出てくるのは体の変化です。これは1日過ぎたころから出てくるものがほとんどだと思いますが、これもまたニコチンによるものがほとんどです。どんなものがあるかご紹介していきます。
女性が禁煙をするとこの症状が出る人が多いと言います。とにかく眠い。眠くて仕事にならないという人もいる程です。これはニコチンの覚せい作用がなくなったために起きる事だと言われています。
本数を多く吸っていた人に多くみられる症状らしく、これが本当につらいという人も多いようです。眠気があると仕事に集中できないという事もあります。また本当に突然眠ってしまう場合もあると言います。
○眠気が強い時は
寝るのが一番です。お昼休みなどを利用して少し寝るようにするなどして対応しましょう。そして毎日早く寝る事がオススメです。しばらくはこういう生活をするとだんだんと眠気もなくなってきます。
トイレに行くときにタバコを吸っていた人は、トイレタイムにタバコがなくなることでトイレが出なくなるのでは?と考える人もいます。タバコ=快便というわけではありませんので、これは一時的な物の可能性が高いです。
一時的に便秘になったとしても大丈夫です。必ず元のサイクルに戻ります。トイレの時の習慣というのを変えていこうと思う事が大切ですから、禁煙=便秘という考えは、まず持たなくていいでしょう。
○それでもトイレに行けないのが心配なら
乳製品や食物繊維などを積極的に取ってみるというのはどうでしょうか?トイレに行けないのはちょっと心配と思うなら、食べ物で改善をしてみようと考えてトライしてみるのがオススメですよ。
これはしばらくすると出てくる症状だと思います。眠くてしょうがなかった人に多いと言われる症状です。夜中に突然目が覚める、なかなか眠れない、寝付けないという症状がでます。これもまたニコチンの力です。
体から排出されたあとに起こるものだと言われていますので、私は順調に体からニコチンがいなくなっているのだ!と思いましょう。眠れない時は寝られないと困ると思わず、リラックスすることがオススメです。
○眠れない夜にしたいこと
眠れない時は焦らずにまずはこんなことをしてみましょう。
これはなかなか多い症状の一つです。眠気の症状が終わったら頭痛が出る人も多いです。また頭痛だけがずっと続く人もいます。あまりにも辛い時には薬を飲みましょう。頭痛がひどい時にはカフェインを避けて、温かい白湯などを飲むようにしましょう。
無理をしないで辛い時は休むようにしましょう。特にパソコン作業などはできるだけ休みながらやることがオススメです。体調を見ながら作業するようにしましょう。
○頭痛に効くツボを押してみる
百会という頭にあるツボがあります。これを押すと頭痛には効果があるそうです。頭痛の時は薬を飲むよりもツボ押しやマッサージなどで緩和させることが良いと言われています。タバコの影響であればニコチンが抜けるとよくなります。
離脱症状について色々書いてきました。実は他にも色々とあります。タバコを止めると本当に体に色々と影響が出てくることが分かったと思います。つらい人もいれば比較的症状が軽くて済む人もいます。
症状の中でも何度か書きましたが、これらの症状はニコチンによるものなのです。どのくらいの期間で体内からニコチンがいなくなるのか?というと、2~3日でほとんどのニコチンは排出されると言います。
体内からニコチンがなくなっても、離脱症状は続きます。それはタバコが脳に及ぼしてきた影響と言えるでしょう。離脱症状はだいたい1ヶ月~3回月程度と言われており、長い人では1年という人もいます。
離脱症状、禁断症状が出なくなり、タバコを全く吸わなくなったら禁煙が成功していると言えます。ただ、多くの人がこの離脱症状を乗り越えた後の3か月後~1年以内にまたタバコを吸っているのも事実です。
離脱症状のことを知れば、脳が禁煙の邪魔をしていることが良く分かったと思います。自分の意思が弱いのではなくて、脳により禁煙が出来ないという事。離脱症状がつらい時は無理をしない生活を心がけましょう。
禁煙の時は離脱症状とうまく付き合う事が大切です。タバコをやめると多くの人が悩まされる離脱症状ですが、これは体が健康になろうとして頑張っている証拠であるという事です。なのでもう少し頑張ってみましょう。
辛い事もあるかもしれませんが、この具体的な対策を知っていれば何とか乗り越えられると思います。離脱症状は脳がタバコを吸わせようとしている不快な症状だという事を忘れずに禁煙が成功するよう頑張ってくださいね。