皆さんも1度は聞いたことがあるはずです、ベジタリアンという言葉をご存知ですよね。彼らは基本的に肉類を食べません。牛や豚や鶏肉はもちろん(鶏をたまに食べる方もいるようですが)、馬や羊などの肉も食べない人たちのことです。
そのベジタリアンの中でも、様々な分類があるのですが、ここではお肉とお肉のエキスを使ったものを使ったものなどを食べない人たちのことを指すことにしましょう。彼らがこうするのにはもちろんわけがあるからなのです。
それは、お肉を摂ることは体に一切良いとされるものがないと考えているからなのです。確かに、ベジタリアンはいますが、ミートタリアン(肉を食べる人)という言葉は聞いたこともありませんよね。それだけ、お肉を食べるということがあまり良いことではないということはみんなが自然と分かっていることなのでしょう。
では、このベジタリアンのように肉なし食生活をどのようにしていけば、健康的な体が手に入るのでしょうか。
小さい頃に「お肉を食べないとタンパク質が摂れないんだから食べなさい!」と言われて、あまりお肉が好きではなかったのにむりやりお肉を食べていた方はいませんか。といっても、小さい子供はある程度の年齢にいけば、お肉が大好きですから、何も言わなくても食べるようになるでしょう。
しかし、それが過ぎてしまうと、もう何か食べたいものといえばお肉、買い物に行ったらお肉、毎食お肉、そんな人、現代人は非常に多くなってきています。ではお肉を何のためにあなたたちはとっているのでしょうか。おいしいからという理由で摂っている方も多いはずです。
それ以外にも、お肉はタンパク質豊富だといわれているから食べているという方だってたくさんいると思います。でも、体の中にタンパク質を摂り入れるためにはお肉でなくても摂り入れることができるということを覚えておいてください。
それもそのはず、この動物性タンパク質は、食べた後に胃の中に滞在するのが最低4時間です。これを聞いて「へー、たった4時間か。じゃー次の食事を食べる時にはもう消化されているな」と思いますよね。ですが、違うのです。
このお肉を食べてから、同じ食事の最中に野菜やパン、ごはんなどを食べたら、それらの消化時間も遅くなるのです。ちなみに野菜や植物性たんぱく質を食べたら、すべて物を消化するのに2時間ほどですから、半分の時間で済むことになります。
なぜ、こんなに消化時間にこだわるかというと、消化時間がかかればかかるほど体の中に不純物がたまっていきますし、便秘になっていき、もっと言ってしまえば、このお肉で病気にならないとも限りません。そのくらいお肉というのは体にとって良い影響を与えないのです。
では、お肉を摂ってしまったら、何でタンパク質を摂ればよいのかというと、植物性タンパク質でタンパク質を摂るのです。植物性タンパク質も、消化時間は2時間いないですから、動物性のそれとは全然違いますよね。
タンパク質といえば、体のエネルギーになるものですから、必要なのですが、わざわざ肉で摂る必要はないのです。動物性タンパク質ではなく、植物性タンパク質で摂ることもできますし、その方が消化には良いですし、エネルギーになるのも早いです。
ですから、あえて動物性タンパク質のお肉を食べるのではなく、植物性タンパク質の豆類などで、体に必要なタンパク質を摂るように心がけましょう。その方が消化にもエネルギーにするためにも、効率的ですから、今までお肉でタンパク質を補ってきた方はこういうもので代用してください。
というのも、魚といえば川や海にいますが、そういった場所には、今は工業排水が流れ込み、水銀が紛れ込んでいます。ということは、その水銀を魚が食べ、間接的に私たちがそれを食べることもあるのです。その例が昔起きて、今も裁判となっている水俣病などがありますよね。
そういったものを予防するためにも、多くのベジタリアンが魚も食べていません。もし心配ならば、魚でタンパク質を摂るのではなく、やはり、上記に挙げたようなものでタンパク質を摂るようにしましょう。でも、それだけでは足りないと思った際には魚に走っても良いと思います。
ただ、いきなり、豆類やイモ類でタンパク質を摂ろうとするのは難しいかもしれませんから、徐々にお肉を食べる回数を減らしたり、魚でその部分を補っていくようにして、体を慣れさせてからそうするようにしてください。
「脂質なんて絶対体には必要ないもの!」と、そう思う女性は多いですよね。できれば、そんな脂質なんて摂りたくないと思いますよね。なぜなら女性が1番恐れる「太る」原因となるものだからです。女性はできれば太りたくありませんし、スタイルが良ければそれをキープしたいと思うものです。
太っている人はアメリカでは就職にも困る、アメリカを追っている日本はいつかそうなるはずだと思っている方も少なくないはずですし、彼氏を作るためにも、旦那とうまくいくためにも、それなりのスタイルをキープしておかなければいけないと思うのが日本の女性の良い所でもあり、悪い所でもありますよね。
しかし、脂質というのは、体に必要な5大要素のうちの1つとなっているのはご存知でしょうか。同じように太る原因とされている糖分だってそうです。でも、こういったものがあるのは、やはり、人間に必要な要素だからなのです。
そして、脂質と言って思いだすのが、真っ先にお肉ではないでしょうか。だけど、脂質というのはお肉でなくても摂れるものだということを覚えておいてください。では、どんな食材で脂質を摂ることができるのでしょうか。
実は脂質が高い食べ物って意外とあるのです。アボカドなんて女性が大好きな食べ物ですよね。これをビタミンやカロチン、ミネラルなどが豊富なマグロと一緒に和えるだけで脂質も取れますし、同時に、それ以外の人間に必要な要素が摂れるのです。この場合、あまりマヨネーズを使うのは避けてくださいね。
また、普段からよく使う油ですが、まさか皆さんラードを頻繁に使っていませんよね。ラードだって元は豚の脂ですから、消化はしにくいですし、肌にも胃にも悪い食材ですから使うべきではありません。ですので、油に関しては植物性のものを使いましょう。
特に好まれるのは、グレープシードオイルやオリーブオイルなどのビタミンやポリフェノールを多く含んでいるオイルです。それ以外にも、香ばしく仕上げたいのであれば、ピーナッツオイルなど使用すると、ナチュラルで体に良いものを摂り入れることができます。
ただし、これは殻の過程から食べるのが重要です。食べ物は何でも新鮮なものであればあるほど、栄養が多く含まれていますから、殻つきのナッツを買って、適度に毎日食べるようにしてみましょう。そうすれば、健康体を得られるのは間違いありませんよ。
ちなみに、クルミは殻から出してみたらわかりますが、脳のような形をしています。それだからなのか、脳にも非常に良いとされているスーパーフードですから頻繁に食べてみましょう。
カルシウムを摂る場合、お肉でも摂れると聞いたことがありませんか。そうすれば、お肉を食べるだけで、カルシウムも摂れるし、タンパク質も摂れるし、ビタミンやエネルギーだって体に摂り入れることができると言って、お母さんたちは一生懸命あなたたちにお肉を食べさせてきたかもしれません。
ですが、カルシウムはお肉だけではなく、他のもので摂ることだってできます。ちなみに、牛肉の素となる牛の乳、牛乳を飲んでカルシウムを摂ることもできますが、そうでなくてもカルシウムはとれるということを覚えておいてください。
実は乳製品だって摂らなくたって大人はカルシウムを摂ることができます。例えば煮干しなどの日干しした魚だってそうですし、野菜もそういったものを摂ることができるので、これらを参考にして、なるべくお肉からではなく、自然な食品でカルシウムを摂るように心がけてみてください。
お肉は体を作るために不可欠だといわれてきましたが、江戸時代までは食べていませんでした。それでも平均寿命は50歳前後までありましたから、何もお肉だけが全てではありません。お肉以外で、お肉の栄養素を摂れば健康になれますから、そうしてみてください。