突如襲ってくるめまい。めまいは一般的に男性より女性がなりやすいとされている。女性ホルモンのバランスが崩れると血圧の調節機能がうまく働かなくなりめまいを引き起こすと考えられているからだ。
めまいの症状も様々で頭がくらくらしたり、身体がふらついたり、時には目の前がグルグル回って見えたりとパニックを起こすこともあるという。
軽い立ちくらみなら1度は経験したことがあるという人もいるかもしれないが、たかがめまいと思っていると慢性的なめまいに陥ることもあるので注意が必要だ。
めまいは頭痛と違って一瞬意識がなくなることもあるため危険だし、いつ襲ってくるか分からないので常に不安と隣合わせだ。
このようにめまいに悩む人は、自分でコントロールすることができない分、周りの人が思っている以上に辛い日々を送っていることが考えられる。
そんなめまいの症状を少しでも緩和させる方法には一体どんなものがあるのだろうか。日常生活の中でできるめまいの改善方法を探っていきたい。
めまいを引き起こす原因の1つは、内耳周辺や脳の血行が悪くなり血液によって運ばれる酸素が不足してそれぞれの器官に栄養が十分行き渡らなくなったためと考えられている。そのため、めまいを予防するためには日頃から血液の流れをよくしておく必要がある。
それには毎日の栄養バランスがとれた食事が欠かせない。血液の材料となる鉄分や血液の流れをよくする食べ物、身体を温める食材などを積極的に摂ることが求められる。
また鉄分の補給には、レバーやうなぎ、あさりや煮干しの他、ほうれん草やブロッコリー、青のりがいいとされている。
身体を温める食材は、ネギやしょうが、にんにく、唐辛子、味噌、日本酒などが有効とされている。
三半規管が弱いとされている人はめまいになる可能性もあるので日頃から食事に気を使うことが大切だ。
これはめまい専門のドクターが話していたのが、朝起きてすぐにラジオ体操をすると全身の血液が身体全体に行き渡りめまいの改善につながるという。また太極拳やヨガもおすすめだという。
ストレッチを行う場合は、手を頭の上で組み手の平を返して息を吐きながらゆっくりと腕を頭の後方に倒し10~20秒キープする。
次に、組んだ手の平を頭の後ろに置いて頭を支えながら、左右のひじを交互に上げてこれも10~20秒キープすれば完了だ。
下半身のストレッチは両足を開いて息を吐きながら前に倒れその体勢を10~20秒キープしながら行うと血行がよくなるので試してもらいたい。
突然のめまいや立ちくらみに襲われたときツボ押しが効果を発揮することがある。
まず紹介するのは翳風(えいふう)と呼ばれる耳のツボだ。
次に紹介するのは、頭のてっぺんにある百会(ひゃくえ)というツボだ。全身の気が集中している百会を押すと身体全体のエネルギーや血の巡りがよくなると考えられている。
最後に紹介するのは手のツボで中渚(ちゅうしょ)と呼ばれている。
気持ち薬指側を押すようにするとなおいいだろう。両方の手で強めに押した方が効き目があるとされているので少し強めに押してみるのがおすすめだ。
中渚は、簡単に押せるツボなのでオフィスや電車の中、ちょっとした待ち時間などでも気軽に押すことができ覚えておくととても役立つ。
めまいを1度経験した人はこんな辛い症状は2度と経験したくないと思うだろう。なんとも言えない気持ち悪さに支配され、頭痛とも耳鳴りとも違う表現のしようのない苦痛を味わうことになるからだ。こうしためまいが慢性的に起こるならその辛さは計り知れないだろう。
こうした辛いめまいを少しでも改善することができるなら日頃から食生活に気を配ったり、毎朝のストレッチや体操を日課にしてみたり、めまいに効くつぼの勉強をしてみても損はないだろう。重度のめまいになる前に早めの対策が必要だ。