焼き肉、バーベキューにステーキ、しゃぶしゃぶと、世の中にはお肉が中心となる食事が溢れています。特に焼き肉は若者の代名詞のような単語で、何かスタミナをつけたいと思った時に「焼き肉を食べに行こう」なんて言葉をあなたも口にしているのではないでしょうか。
そのお肉を食べない人達として、世界にも多くのベジタリアン、ビーガン、ノンミートイーターなどの様々な種類の方達がいます。細かく分けると、彼らも食べる物が違うのですが、決してお肉は口にしません。この中でも最も厳格なベジタリアンとされるのがビーガンです。
お肉を始め、魚や卵に乳製品、そしてアルコールもグルテンを含んだ物も食べません。では何を食べているのだと思いますが、意外と食べれる物はたくさんあるのです。と、話は反れてしまいましたが、彼らが何故お肉を食べないか。それはお肉には体に悪い影響をもたらす、健康に害をきたすからだという理由があります。
おそらくあなたもお肉が体に悪いというのを聞いた事があるかと思いますが、どういった影響をもたらすのか、知らない方はこれを機に知ってみてほしいと思います。
普段からあなたはどういった種類のお肉をどのくらいの量で摂取していますか。欧米人などに比べれば、日本人はまだお肉を食べる量は少ないと思いますが、それでも、明治維新前までお肉を一切口にしていなかった日本人と比べれば、はるかに多くの量を日本人も口にするようになってしまいました。
昔は牛肉を食べると牛になると言われ、獣肉を食べることを避けていた日本人ですが、鎖国の後にすきやき屋ができ、そこで牛肉を扱うようになり、そのお店が大変繁盛したのです。おそらく、その辺りから日本人にもお肉が日常生活に入ってくるようになったのでしょう。
しかし、それが原因で、高血圧・糖尿病・癌などが起こりやすくなってしまったとも言えます。お肉にはステーキ肉1キロに対して、タバコ600本分もの発がん性物質が含まれているのをご存知でしたか。タバコ600本という数字は非常に恐ろしいですよね。
確かに、周りでこれら3つのどれかの症状・病気を持っている人というのはよく聞きますよね。その人達は、もしかしたらお肉の食べ過ぎでこうなったのかもしれません。もちろん、それだけではなく、他の要素も絡んでこういう風になったのかもしれませんが、これらの病気を防ぐためにも、肉の大量摂取はやめましょう。
あなたにとって、便秘は何日排便されないことを言いますか。2日に1回くらいならまだ便秘ではないという方、それは違いますよ。便秘というのは1日出ないだけでも便秘とされるのです。理想は、食べた回数だけ1日に出すことなのです。
「そんなの絶対無理!」と思っている方、それはあなたの食生活を変えれば、この「絶対無理」が、「絶対可能」になるのです。それが、お肉の摂取を減らすことなのです。もちろん、それ以外に白米を玄米にかえるようにするとか、果物を朝起きた時に食べるとか色々方法はあります。
ですが、このお肉の摂取を減らすということもかなり効果的なのです。実は、このお肉というのは、繊維が含まれていません。ご存知のように、お通じに繊維は役立ちますが、お肉はそれもなく、腸内に長時間滞在してしまうのです。ということは、便秘を招く原因になるということなのです。
こういうこともあり、欧米人の体つきは大きい上に、異常なほど肉がついていますよね。それは、体にこういった不要な物が溜まりに溜まってしまった結果でもあるのです。ですから、便秘症という方は特に、お肉の摂取を控えることをお勧めします。
体のためにタンパク質を多く摂りなさいと小さい時から言われてきたかと思います。「お肉にもお魚にもたくさんタンパク質が入っているからちゃんと食べなさいね」とも言われましたよね。ですが、お肉に含まれる動物性タンパク質、これが人間の体にとっては全く嬉しいものではないのです。
動物性タンパク質は人間のタンパク質組成をは異なるタンパク質です。そのため、そのままの形では体に吸収できず、1度分解、吸収され、その後に再度タンパク質として形成されるのです。これが非常に体に負担がかかります。非常に効率の悪い食品なのです。
ですから、これに代わるものとして、動物性タンパク質ではなく、植物性タンパク質を摂取する事が望ましいのです。例えば豆類には非常に多くの栄養素が含まれています。特に大豆は「畑の肉」と言われている程のタンパク質を多く含む食材ですから、調理の仕方を工夫し、色々な豆料理を肉料理に代わって作ってみましょう。
お肉を食べ続ける事の怖さを少しはわかっていただけたでしょうか。これを読んでもベジタリアンにはなれないと思っている方もそれで良いのです。ですが、お肉の摂取量は控えていくようにしましょう。