平日は普通に過ごせるんだけど、週末になるとどうしても食べ過ぎてしまう。金曜日に仕事が終わるとその足でコンビニに向かい、両手に一杯の食糧を買い込んで家に帰る。そして金曜日の夜から日曜日にかけて、買い込んできた食糧をあらかた食べ尽くしてしまう。
月曜日の朝になると週末に食べ過ぎた報いで身体がむくみ、顔は化粧の乗りが悪く、会社に向かう足取りも重い。週末に過食するせいで、週の始めからこんな重い足取りで会社に行くことになるってわかりきっているのに、そのサイクルから抜けられない・・・。
週末になると過食してしまう、週末過食症に悩む女性の溜息が聞こえてきそうです。
それが、金曜日の夕方になると、仕事から解放される解放感からか、気持ちに緩みが出てくるんです。
平日の緊張感から解放されてなんだかホッとする感じがする金曜日の帰り。帰りの時刻が近づくと、頭の中をたくさんのパンやお菓子がよぎるようになります。
今日はコンビニでどのパンとお菓子を買おうかと考えながら出社の支度を始める女性たち。帰途途中にあるコンビニに立ち寄って、不自然に見えない程度の量のパンやお菓子を目一杯買い込んで、両手に袋をぶら下げて家路を急ぎます。
そして、金曜日の夜から日曜日にかけて、買い込んできた食糧を食べ尽くしてしまうのです。
金曜日の夜には、買い込んできた食糧を目の前にしながら、何から食べようかという楽しい気持が湧いていたのに、それを食べ尽くした日曜日の夜になると、気持ちがドンと落ち込みます。
しばしの間忘れていられた会社のしがらみと、たくさんの食糧を食べてしまったという後悔が彼女たちを襲うのです。
会社勤めのストレスを紛らわせるために始まった週末の過食。週末のほんの2,3日を誰にも会わずに家に籠って気の向くまま食べたい物を食べる。
始めの頃は好きな菓子パンやアイスクリーム数個で済んでいた週末食いが、続けていくうちにどんどん食べる量が増えてしまった。
いつの間にか、モヤモヤした自分の発散しきれない様々な思いを食べ物で紛らわす癖が付いてしまっていた。
今では、週末にたくさん食べることがすっかり習慣になってしまっている。週末に何を食べようか考えることは楽しみでもあり、同時に苦しみでもある。
でも、ずっとこのままでいいはずはありません。何しろ週末に過食をしている自分のことが自分で好きになれないんですから。
週末に過食することで会社の人間関係や様々な悩みの帳尻を合わせて、自分を成り立たせている部分もありますから、無理にそのサイクルを崩そうとすれば彼女たちが保っていた心身のバランスが崩れることも考えられるかもしれません。
でも、ひょんなことから週末の過食癖が収まった人もいるかもしれません。
例えば、コンビニで菓子パンやお菓子を物色している時に、身近な知り合いに出くわして、籠の中に入っている食べ物の数々を見られてしまったとか・・・。
「え、こんなにたくさんのパンやお菓子を買っていくの?」「誰が食べるの、それ?」と思われないだろうかと不安になってきた。
いつも決まって金曜日の夕方から夜にかけてたくさんの食糧を買うために、コンビニの店員さんに怪訝な目で見られるようになったのではないかと心配になった。
そう考えているうちに、コンビニに入って行くことを躊躇うようになって、次第にコンビニから足が遠のいていった。
そんな女性がいるかもしれません。
職場で移動があって、何かとぐちぐち文句を言ってきた人が遠くの部署に配置換えになった。それからは職場の空気が変わって、会社に行ってもあまりストレスを感じなくなり、それ程週末を待ち焦がれることも無くなった。
転職する機会が訪れて新しい職場に通うようになったら、ストレスが軽減されて不思議と食べ物に興味が向かなくなった。食べ物よりも仕事の楽しさの方で満たされるようになった。
そんな女性もいるかもしれません。
そんなちょっとしたきっかけから徐々に週末に過食していた量が減っていき、元の食生活に戻すことができた女性たちがいるかもしれません。
ストレスやモヤモヤ感を週末の食べ物で発散させること無く、軽い足取りで週明けに会社に向かうようになれればいいですね。